Amazon Primeに続き、米ケーブル局Epixも映像配信でオフライン再生を採用

快進撃を続けるNetflixに対抗して、オフライン再生機能を打ち出したAmazon Prime。そんな中、アメリカのケーブル局Epixも、今月中、加入者向けにモバイル端末で映画をオフライン再生できるようにするという。米Varietyが報じている。

オフライン再生とは、あらかじめ端末に映像コンテンツをダウンロードすることで、ネットのつながらない環境でも鑑賞できるようにする機能のこと。TV局による放送作品の配信が当たり前になっているアメリカにおいても、局がオフライン再生に対応するのは初めてのことだ。ただし、Epixが抱える3000タイトル以上のコンテンツのうち、対応するのは人気の高い数百タイトルのみだという。

Epixは、米パラマウント・ピクチャーズと、制作会社のLionsgateならびにMGMによる合弁事業。『ハンガー・ゲーム』『ワールド・ウォーZ』などのヒット映画を放送・配信するほか、Amazon Primeなどの映像配信サービスにも提供している。

一方、業界のトップをいくNetflixは、オフライン再生を採用しない方針を定めている。その理由として、同社はGizmodoのインタビューで「現実的にユーザーが利用する機能とは考えにくいこと」「一部タイトルのみの対応ではユーザーが不満を抱くこと」などを挙げていた。

ネット映像配信の競争は、ますます熾烈をきわめていくだろう。その中でオフライン再生は不可欠な機能となるのかどうか。同機能の是非は、業界のキートピックになりそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ハンガー・ゲーム FINAL:レボリューション』
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