マシュー・マコノヒーとウディ・ハレルソン主演のHBO制作のTVシリーズ『TRUE DETECTIVE/二人の刑事』シーズン1で監督をつとめ、昨年の第66回エミー賞で見事監督賞を受賞したキャリー・ジョージ・フクナガ監督が、新作映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション』のPRのため来日。本作はNetflixが初めて手がける劇場用映画で、フクナガ監督とNetflix.K.K.代表取締役社長のグレッグ・ピーターズ氏が、本日10月24日(土)六本木で行われた記者発表会に登壇した。
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ナイジェリア人作家ウゾディンマ・イワエラの同名小説をもとに映像化された『ビースト・オブ・ノー・ネーション』は、10月16日よりNetflixにて既に配信がスタートしている。今年9月ヴェネチア国際映画祭のコンペティション部門にも出品され、現在開催中の第28回東京国際映画祭のパノラマ部門でも上映された。
本作の主演は英BBCの人気ドラマシリーズ『刑事ジョン・ルーサー』のイドリス・エルバ。イドリスは本作において圧倒的な存在感で青少年兵たちを率いる武装軍の指揮官を演じている。また、同じく主人公の少年アグーを演じたアブラハム・アッターは、ヴェネチア国際映画祭マルチェロ・マストロヤンニ(新人俳優)賞を受賞する快挙を成し遂げている。
アブラハムの起用についてフクナガ監督は「本作はガーナでの撮影を行うということが決定した段階で、現地の子どもを起用したいと強く思っいました。子役をすぐにキャスティングできるような環境はガーナではまだそれほど整ってはいなかったので、現地にスカウトチームををおくりこみ、そこで放課後に友達とサッカーをしている彼を見つけたんです。弁のたつ利発な少年がいるということで、オーディションを受けてみないかと。アブラハムはアグーを演じるためにとても努力していました。難しい役柄を、本当にうまく演じたと思います」と語った。
また、ピーターズ氏は「Netflixのオリジナル映画としてこの作品を公開することができることを大変嬉しく、光栄に思います。この作品は非常に素晴らしいヒューマンドラマで、色々なことを考えさせられます。ぜひ世界各国のNetflix会員に本作を観てもらいたいです」と話した。
家族や友達と幸せに暮らしていた少年アグーが、内戦に巻き込まれ否応なしに武装軍の少年兵へと変貌していく様を描いた映画『ビースト・オブ・ノー・ネーション』。イドリス・エルバと新星アブラハム・アッターの素晴らしい演技が光る、フクナガ監督の衝撃作は、現在Netflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Netflix.K.K.代表取締役社長グレッグ・ピーターズ氏、キャリー・ジョージ・フクナガ監督