『Law & Order』ブランチ地方検事役のフレッド・トンプソンが死去

米NBCの人気法廷ドラマ『LAW & ORDER ロー&オーダー』のアーサー・ブランチ地方検事役として知られ、また元米国上院議員だったフレッド・トンプソンが、11月1日に亡くなったことがわかった。73歳だった。

英Digital Spyによると、フレッドの家族は、死因が10年以上前に診断されたリンパ腫の再発によるものだったことを公表。そして、「フレッドは、ナッシュビルで家族に見守られ、安らかに逝きました。私たち家族はそれぞれ、大切な夫、兄弟、父親、祖父を失い、深い悲しみに暮れています。この国は、忠臣を失い、テネシー州は息子を失い、そして私たちは堅固な支えを失ってしまったのです」とコメントを発表している。

弁護士だったフレッドは、1994年から2003年の9年間にわたりにテネシー州選出の共和党上院議員を務めるだけでなく、2002年からは俳優として『LAW & ORDER ~』に地方検事役で登場し、人気のキャラクターとなった。また、同役で『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』や『LAW & ORDER クリミナル・インテント』といったスピンオフ番組にも出演している。映画では、1990年の『ダイ・ハード2』で演じた空港管制部長のトルーデューなどで深い印象を残した。

2008年米大統領選の共和党候補となったフレッドは、2007年に当番組を降板し正式に出馬を表明。大統領選から離脱した後は、同じく人気法廷ドラマの『グッド・ワイフ』にゲスト出演するなど、俳優業に復帰していた。

業界やジャンルを超えて活躍したフレッドだけに、来年の大統領選に出馬意欲を見せる共和党のジェブ・ブッシュ氏をはじめ、『LAW & ORDER~』の共演者シャーロット・ロスや製作スタッフなど、多くの人たちから哀悼の意が寄せられている。

フレッドのご冥福を心よりお祈りしたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:フレッド・トンプソン
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