『デクスター』マイケル・C・ホール、デヴィッド・ボウイについて語る

デヴィッド・ボウイ主演映画『地球に落ちて来た男』(1976年)を、オフブロードウェイでよみがえらせた舞台『Lazurus』。ボウイが自ら脚本・音楽を手掛ける同作に主演するマイケル・C・ホール(『デクスター ~警察官は殺人鬼』)が、今月10日にガンにより逝去したスーパースターについて語っている。

『Lazurus』で宇宙から地球に落ちてきた不死身の男、トーマス・ニュートンを演じるマイケルは、英Guardian紙の取材に対し、「僕にとって、演じるというのは自分の存在を消して役に入り込むことだけど、今回の役に関しては、彼が亡くなったことによってその存在感がさらに強まったよ」とコメント。

また、ボウイはガンであることを『Lazurus』の仕事仲間に伏せていたが、マイケルは自身も似たことをしたという。『デクスター』シーズン4を撮影中の2009年、悪性リンパ腫というガンだと診断されたマイケル。しかし、同シーズンの撮影が終了するまで、共演者たちに病気のことは伝えなかったそうだ。

マイケル自身は幸いにも、闘病生活の末にガンを克服したが、それに対しては複雑な思いを抱いていることを打ち明けた。「『病気に勝った』といった表現は使いたくない。『君はガンに勝ったんだ』と誰かに言われたら、『いや、ガンをやっつけたのは、僕じゃなくて薬だ』と返したくなるよ。化学治療を受ける人たちは、希望を注射されるわけじゃない。これまで愛する人を何人もガンで失ってきた。そんな彼らよりも自分が強いなんて全く思わないよ」と続けている。(海外ドラマNAVI)

Photo:マイケル・C・ホール(C)Kazuki Hirata/www.HollywoodNewsWire.net