アメリカ沿岸警備隊史上最も不可能な救出ミッションとして語り継がれている、ペンドルトン号の救出劇を描いたドラマチック・アクション映画『ザ・ブリザード』。本作で主人公、若き沿岸警備隊員バーニー・ウェバーを演じるクリス・パインが、意外な弱音を吐いている。
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32人の生存者に対し、救助艇の定員は12人――全員で生還か、それとも...。たった4人で小さな救助艇を操り、海難史上最大級の"真冬の嵐=ブリザード"に立ち向かい、生存者の救出に挑んだ実話を映画化した本作。巨大なタンカーを真っ二つに引き裂いてしまうほど圧倒的な自然の脅威と、それに対峙する人間たちの骨太なドラマがリアルに映し出される。
クリスは、これまで『スター・トレック』シリーズや『エージェント:ライアン』で数々のミッションをこなしてきた。今回も最大規模のブリザードが吹き荒れる海に立ち向かう勇敢な船長を演じているが、実はプライベートでの海の恐怖体験によって、海が怖いという。
クリスの海での恐怖体験は、アフリカ沿岸で見舞われた高波。「これまでに経験した最も恐ろしい体験の一つだ。僕は7.6mの波を進んでいたんだけど、横を見たら自分が乗っているボートの倍の大きさの波があった。海は僕らを生きたまま飲み込んでもまったく気にしないことが分かったんだ」と、自然の威力を前に愕然としたことを明かす。さらに、「僕にとって海はとても怯えさせられ、恐ろしく、ミステリアスで、パワフルなものなんだ」と、海に恐怖心を抱くようになったことを告白した。
そんな彼が本作で演じるバーニーがこの救出ミッションで立ち向かった波の高さは、クリスが実際に経験したものの倍以上となる20m超。なんと6階建てのマンションに相当する高さだ。クリスは「雷雨の中、凍りつくように冷たく真っ暗な海で、20mの高波を木製の救命艇で進むのがどんなものか、想像すらできない。彼らはコンパスも失った中、沿岸の海についての知識だけで32人もの生存者たちを運んでいたんだ。その勇気はとてつもないよ」とバーニーら警備隊に敬意を示している。
クリスのほかには、エリック・バナ(『ミュンヘン』)、ケイシー・アフレック(『インターステラー』)、ベン・フォスター(『ローン・サバイバー』)、ホリデイ・グレインジャー(『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』)らが出演。
映画『ザ・ブリザード』は、2月27日(土)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:クリス・パイン(『ザ・ブリザード』)
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