『ザ・ブリザード』のクリス・パインが母性本能をくすぐる理由

アメリカ沿岸警備隊史上最も不可能な救出ミッションとして語り継がれている、ペンドルトン号の救出劇を描いた映画『ザ・ブリザード』。本作でクリス・パイン(『スター・トレック』)が演じる主人公は、母性本能をくすぐる魅力の持ち主だという。

クリス演じる若き沿岸警備隊員バーニー・ウェバーが母性本能をくすぐる所以の一つは、"逆プロポーズ"されるほど奥手であること。自分の仕事が危険なため愛する女性ミリアムを未亡人にするリスクを冒せず、結婚に踏み切れずにいるのだ。彼女と初めて顔を合わせる際には、「このシャツ大丈夫かな?」と何度も気にする可愛らしい姿も見せている。

二つ目は、何事も真剣に捉えるバーニーの真っすぐな性格。かつて8人の命を救えなかった責任を感じていた彼は、周囲から「自殺行為だ」と言われても不可能な救出ミッションに出向く。そんな何事にも真っすぐで一生懸命なバーニーの姿には、誰しも思わず応援したくなってしまうだろう。

そして三つ目は、ここぞという時に頼りになること。荒れ狂う海へ救出に向かったバーニーたちは、20mを超える高波と風速40mの吹雪に見舞われ、道しるべとなるコンパスを失った上にエンジンも停止してしまう。そんな絶望的な状況になっても、彼は弱気になった仲間を鼓舞する。徐々に自らの殻を破り男らしくなっていくバーニーの姿には惹きつけられてしまうこと間違いなしだ。

32人の生存者に対し、救助艇の定員は12人――全員で生還か、それとも...。たった4人で小さな救助艇を操り、海難史上最大級の"真冬の嵐=ブリザード"に立ち向かい、生存者の救出に挑んだ実話を映画化した本作。巨大なタンカーを真っ二つに引き裂いてしまうほど圧倒的な自然の脅威と、それに対峙する人間たちの骨太なドラマがリアルに映し出される。

そんなバーニーを演じるクリスのほかには、『ミュンヘン』のエリック・バナ、『オーシャンズ11』のケイシー・アフレック、『ローン・サバイバー』のベン・フォスターなどが出演。さらには、『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』のホリデイ・グレインジャー、『CSI:ニューヨーク』のカイル・ガルナー、『アウトランダー』のグレアム・マクタヴィッシュ、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のジョン・マガロといった海外ドラマファンおなじみの面々も出演している。

クリスの魅力があふれる映画『ザ・ブリザード』は、2月27日(土)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ザ・ブリザード』
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