『X-ファイル』出演者のその後【1】

今年初めに全米で新シーズンが放送され、3月11日(金)には過去の全シーズンと2本の映画版が全部収録されたブルーレイBOXがリリースされた『X-ファイル』。1993年の放送開始以来、世界中で愛され続けている同シリーズの主要キャストがその後どうしているのかを紹介したい。第1回は、主要キャラクターを演じたキャストたち。

■デヴィッド・ドゥカヴニー(フォックス・モルダー役)
キャストのほとんどがほぼ無名だった放送開始当時、デヴィッド・リンチ監督の『ツイン・ピークス』やブラッド・ピット共演の『カリフォルニア』といった作品で比較的知られた存在だったデヴィッド。モルダー役でブレイクしてからは、アンジェリーナ・ジョリー共演の『不法執刀』、ミニー・ドライヴァー共演の『この胸のときめき』、『X-ファイル』のパロディのような『レボリューション』、ベン・スティラー主演の『ズーランダー』といった映画に出演。2007年から2014年にかけては、ドラマ『カリフォルニケーション』で女にだらしがない小説家という、モルダーとは全く異なる役を演じた。昨年からは、『アクエリアス/刑事サム・ホディアック』で1967年のロサンセルスで凶悪犯を追う刑事に扮している。また、監督として『X-ファイル』『カリフォルニケーション』といった出演作のほか、『BONES』でもメガホンを取った。

■ジリアン・アンダーソン(ダナ・スカリー役)
モルダー役のデヴィッドと同じく、スカリー役で一躍人気俳優となったジリアン。以降はシャロン・ストーン共演の『マイ・フレンド・メモリー』、豪華キャストによる群像劇『マイ・ハート、マイ・ラブ』、フォレスト・ウィテカー主演の『ラストキング・オブ・スコットランド』、ローワン・アトキンソン主演の『ジョニー・イングリッシュ 気休めの報酬』、ハーレイ・ジョエル・オスメント共演の『タイム・チェイサー』などの映画に登場。TVでは、2002年の『X-ファイル』シーズン9終了後も『白鯨 MOBY DICK』『大いなる遺産』といったミニシリーズに出演していたが、2013年から始まった主演ドラマ『THE FALL/警視ステラ・ギブソン』が新たな代表作に。また、人気シリーズ『ハンニバル』にも全シーズンにわたって出演した。また、『人形の家』や『欲望という名の電車』の舞台にも立ち、高い評価を得ている。

■ミッチ・ピレッジ(ウォルター・スキナー役)
ウェス・クレイヴン監督の『ショッカー』、シャロン・ストーン主演の『氷の微笑』、サンドラ・ブロック主演の『ガンシャイ』といった映画に出演しているものの、主にTV界で活動。2012年から2014年まで放送された『ダラス』で主要キャラクターを演じたほか、『サン・オブ・アナーキー』『グレイズ・アナトミー』『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』『ミディアム 霊能者アリソン・デュボア』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『NIP/TUCK マイアミ整形外科医』『CSI:科学捜査班』『スターゲイト:アトランティス』『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』『クリミナル・マインド』『ヒューマン・ターゲット』『コールドケース』といったシリーズにゲスト出演している。また、2005年から2007年にかけて放送されたアニメシリーズ『The Batman(原題)』ではジェームズ・ゴードン署長の声を担当した。

■ウィリアム・B・デイヴィス(シガレット・スモーキング・マン役)
『X-ファイル』の前には、ジョニー・デップ主演の『21ジャンプストリート』や『冒険野郎マクガイバー』といった人気シリーズに脇役で出演していたウィリアム。本人の好みなのか役のイメージなのか、以降はクリステン・スチュワート主演の『ゴースト・ハウス』、アン・ハサウェイ主演の『パッセンジャーズ』、ブライアン・デ・パルマ監督のカルトホラーのリメイク『シスターズ』など、SF、サスペンス、オカルト系の出演映画が多い。『ジェイ&サイレント・ボブ 帝国への逆襲』ではシガレット・スモーキング・マンとしてカメオ出演していた。TVシリーズでは『ヤング・スーパーマン』や『コンティニアム CPS特捜班』に参加。また、スキナー役のミッチと同じく『ヒューマン・ターゲット』にゲスト出演している。

■ロバート・パトリック(ジョン・ドゲット役)
シーズン8からモルダーの代わりにX-ファイル課に加わるドゲットを演じたロバート。1991年の映画『ターミネーター2』でのT-1000役が有名だが、そのイメージに縛られることなく、アントニオ・バンデラス共演のファミリーアドベンチャー『スパイキッズ』、シルヴェスター・スタローン主演のアクションサスペンス『D-TOX』、クリント・イーストウッド監督の戦争ドラマ『父親たちの星条旗』、ジョージ・クルーニー共演のコメディ『ヤギと男と男と壁と』など幅広いジャンルの作品で活躍。TVでは『ザ・ユニット 米軍極秘部隊』に続いて、現在は『SCORPION/スコーピオン』でレギュラーを務めている。また、『LOST』『NCIS 〜ネイビー犯罪捜査班』『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『トゥルーブラッド』『コミ・カレ!!』などにゲストとして登場した。

■アナベス・ギッシュ(モニカ・レイエス役)
ドゲットに続き、シーズン8からX-ファイル課に加わることになったモニカを演じたアナベス。その後は2006年から『ブラザーフッド』、2013年からは『ブリッジ 〜国境に潜む闇』にレギュラー出演している。ゲストとして参加したドラマは『サン・オブ・アナーキー』『プリティ・リトル・ライアーズ』『ザ・ホワイトハウス』『ライ・トゥ・ミー』『CSI:科学捜査班』『ワンス・アポン・ア・タイム』『クリミナル・マインド』『スキャンダル』『リゾーリ&アイルズ』など。『X-ファイル』出演後はTVで主に活動しているため、映画は『キリング・フィールズ 失踪地帯』『アンラッキー、ハッピー』など数本に留まっていたが、2016年は4作が待機している。

明日は、印象的なサブキャラクターたちを演じた人々を紹介したい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『X-ファイル』
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