アーサー・コナン・ドイルが生んだ、世界で最も有名な探偵シャーロック・ホームズ。同役を1960年代からTVや映画で演じたダグラス・ウィルマーが亡くなった。享年96。
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3月31日、イギリスのサフォーク州にあるイプスウィッチ病院で息を引き取ったという。シャーロック・ホームズ協会が発表している。
ロンドンに生まれ、名門である王立演劇学校（RADA）で演技を学んだダグラスは、第二次世界大戦中に従軍すると、終戦した1945年に舞台デビュー。ローレンス・オリヴィエが監督した『リチャード三世』（1955年）、チャールトン・ヘストン主演の『エル・シド』（1961年）、エリザベス・テイラー主演の『クレオパトラ』（1963年）といった映画で経験を積んだ。
ダグラスが初めてホームズを演じたのは、44歳だった1964年3月に放送された英BBCのTVシリーズ『Detective（原題）』で、その際のエピソードは「まだらの紐」だった。翌年、彼のホームズを主人公にしてシリーズ化され、12話に出演。ジーン・ワイルダーがホームズの弟を演じたコメディ映画『新シャーロック・ホームズ／おかしな弟の大冒険』（1975年）でもシャーロック・ホームズを演じた。
また、ベネディクト・カンバーバッチが現代版ホームズを演じるBBCの『SHERLOCK／シャーロック』にもカメオ出演。シーズン2第3話「ライヘンバッハ・ヒーロー」でシャーロックの兄マイクロフトが通うディオゲネス・クラブにいる紳士を演じていた。同シリーズでマイクロフトを演じるほか、製作も務めるマーク・ゲイティスは、ダグラスの訃報を受けて、Twitterに彼との2ショット写真を掲載し、「彼を知ることができて光栄だった」とメッセージを添えている。
ダグラスはそのほかには、『怪人フー・マンチュー／連続美女誘拐事件』『007／オクトパシー』『パットン大戦車軍団』『シンドバッド黄金の航海』といった映画に出演していた。（海外ドラマNAVI）
Photo：ダグラス・ウィルマー
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