トータルIQ700の4人の天才オタク集団が難事件に挑む異色の犯罪捜査エンターテイメント『SCORPION/スコーピオン』! 日米とも、屈指のスタッフでお届け!

米CBSの異色の犯罪ミステリードラマ『SCORPION/スコーピオン』。2015年9月から始まったシーズン2も全米視聴率ランキングのトップ10圏内をキープするという安定した人気を誇り、シーズン3へ更新が決定している大ヒットドラマだ。日本でもシーズン1がスーパー!ドラマTVで2015年5月から放送され、いよいよ2016年5月11日にはNBCユニバーサル・エンターテイメントよりシーズン1のDVD-BOXが発売になる。そこで、あらためて本作の魅力に迫ってみたいと思う。

■天才たちの世界の"キレッキレ"なスピード感と、天才ゆえの「ふつうの世界」との葛藤が面白すぎる!

本作はグローバル・シンクタンク「スコルピオン・コンピュータ・サービス」のCEOを務める実在の人物、ウォルター・オブライエンに着想を得た作品。アインシュタインより高いIQ197でコンピュータの天才ウォルター・オブライエンをリーダーとし、凄腕の行動心理学者のトビー、天才数学者のシルヴェスター、機械工学の天才ハッピーといったトータルIQ700の天才集団チーム「スコーピオン」が数々の国家犯罪レベルの難事件に挑むという、今どきのハイテクを駆使した犯罪ミステリーだ。

ハイテクを活用し犯罪を解決する1話完結の犯罪ミステリードラマというと数多くの作品があるが、本作は天才集団でもあり、オタク集団でもあるチーム「スコーピオン」の個性的で愉快なキャラクターたちによって、重くなりがちな犯罪ミステリーが軽快なテンポとタッチな作品となっており、本作が異色の犯罪ミステリードラマと言われる由縁でもある。

また、米CBSでは人気コメディ『ビッグバン★セオリー』が月曜PM8:00に放送され、続いて月曜PM9:00より『スコーピオン』が放送されるというスケジュールとなっている。そのため、天才オタクたちのコメディを観た視聴者が、続いて天才オタクたちが活躍する犯罪ミステリーを楽しむというスタイルを取っており、これも本作の人気の一端を担っている。ちなみに日本でも、どちらの作品もスーパー!ドラマTVで放送されていた。

 

■個性豊かな天才オタクと常識人たちの織り成す人間関係にも注目!

チーム「スコーピオン」はウォルター、トビー、シルヴェスター、ハッピーの天才だけでなく、人付き合いが苦手な天才たちのために外部の人間とのコミュニケーションを担当する元ウェイトレスで"一般人"のペイジ、天才集団の"ハンドラー"的役割を務める国土安全保障省の特別捜査官ガロという常識人の2人もいる。本作はそんな天才でオタクな集団と、常識人たちの人間関係も注目ポイントの1つだ。

ウォルターら4人は天才ゆえに人間関係を築くことにはめっぽう不器用で、全員が恋人無しの状態。だが、ウォルターとペイジは捜査を共にするうちに、2人の間には仲間以上の感情が芽生え始める。しかし、ペイジはシングル・マザーで息子がおり、さらには元夫が登場するなどして、ウォルターへの感情に素直になれない。人間的な感情が欠けているウォルターはというと、ペイジへの感情を持て余して次の一歩が踏み出せない状態。一方、ハッピーに冷たくあしらわれながらも、彼女に猛烈なアタックをしかけるトビー。そして、チームの中でも重度のオタクであるシルヴェスターにも気になる存在が現れて......と、犯罪ミステリーだけでなく、天才たちの三者三様の恋愛模様も楽しめる。

また、ガロとウォルターの関係も見逃せない、11歳の時にウォルターがNASAのコンピュータをハッキングしたことが発覚し、その才能に気付いて少年ウォルターをスカウトして政府の仕事をさせていたガロ。古くからの付き合いであり、ウォルターに対して父親のように接するガロと、人間的感情に欠けながらもガロには心を開くウォルター。この2人のまるで親子のような関係にも注目。そして、忘れてはいけないのが、ペイジの息子で天才少年のラルフ。天才少年のため、周りと打ち解けることができないラルフがウォルターに感化され、やがてチーム「スコーピオン」のように活躍するという少年の成長物語も描かれている。

メイン・ストーリーは天才集団による犯罪捜査だが、それぞれのキャラクターたちのバリエーションに富んだ人間模様が楽しめる作品でもあるのだ。

 

■新進の俳優陣とヒットメイカーが揃った製作陣!

俳優陣はフレッシュな顔ぶれが揃っているが、製作陣は『ワイルド・スピード』シリーズのジャスティン・リン、『アメイジング・スパイダーマン2』『スター・トレック』のアレックス・カーツマン&ロベルト・オーチーというヒットメイカーが名を連ねている。特にシーズン1の第1話はジャスティン・リン自らがエピソード監督も担当しており、ドラマとは思えないド派手なアクションも楽しめるのだ。

主人公のウォルターを演じるのは『ゲーム・オブ・スローンズ』にも出演したエリス・ガベル、トビー役にエディ・ケイ・トーマス、シルヴェスター役にアリ・スティダム、ハッピー役にジェイディン・ウォンという、これからの活躍が期待される新進俳優たちを起用。その一方で、ペイジ役には、『アメリカン・アイドル』シーズン5で準優勝、『SMASH/スマッシュ』ではミュージカルスタ―を目指す若手女優を演じたキャサリン・マクフィー。ガロ役には、映画『ターミネーター2』や『X-ファイル』などに出演したベテラン俳優のロバート・パトリックというキャストが揃っている。

また、シーズン1の第6話には海外ドラマファンにはお馴染みの個性派女優リンダ・ハントが出演している。実はこれはリンダ・ハントが出演する海外ドラマ『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』とのクロスオーバー・エピソード。『スコーピオン』の日本語吹替版の声優も『NCIS:LA ~極秘潜入捜査班』と同様に一城みゆ希が演じており、NCISファンにはぜひ観てもらいたいエピソードだったりする。

 

■日本語吹替版の声優陣もチーム「スコーピオン」!?

海外ドラマといえば、日本語吹替。『スコーピオン』は日本語吹替版もスゴイ。演出は大ベテランの福永莞爾。テレビ版『X-ファイル』や『ザ・ソプラノズ』など海外ドラマだけでなく、アニメ『マジンガーZ』や『北斗の拳』、その他にも数多くの映画作品のアフレコ演出を手掛けている、まさに大御所。そして、主役のウォルターの声を演じるのはアニメで活躍する人気声優の杉田智和。近年、映画『パシフィック・リム』の吹替を担当し、話題になった彼の海外ドラマシリーズ吹替え初主役作品となっている。ヒロインのペイジの声を演じるのは、海外ドラマ、洋画、アニメで幅広く活躍する小林沙苗。さらに、トビーを福田賢二、ハッピーを田村聖子、シルヴェスターを原田晃、ガロを谷昌樹と、海外ドラマの吹替ファンにはたまらない実力派の声優がキャスティングされている。

主要ボイスキャストだけではなく、各エピソードのゲストキャラクターの声優陣もスゴイ。ほんの一例だが、草尾毅、中村悠一、森川智之、浪川大輔、石塚運昇、田中敦子、朴璐美など、アニメや吹替で主役の声を演じるような豪華声優がゲストキャラクターや、時には名前すらないキャラクターを演じており、これだけでも声優ファンは一見の価値アリの作品となっている。

吹替収録の現場も、アップテンポな会話でセリフのボリュームも多く、専門用語が飛び交う作品のため、非常にスピーディー。アフレコが難しいと思われる作品だが、チーム「スコーピオン」の声優陣は事件を解決するかのごとく、次々とこなしていく。その姿はまさしくドラマ内の天才集団、チーム「スコーピオン」のようだ。実はチーム「スコーピオン」を吹き替える声優陣は、ドラマ内の俳優陣に見た目も意外とソックリ。声優陣で『スコーピオン』が撮影できてしまうんじゃないかと思えるほど(笑) そんな、みなさんにお見せできないのが残念なぐらいの収録現場で、クオリティーの高い日本語吹替版が生み出されているのだ。

 

こんな魅力にあふれる、異色の犯罪ミステリードラマ『SCORPION/スコーピオン』。シーズン1のDVDはNBCユニバーサル・エンターテイメントより絶賛発売/レンタル中!

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