シーズン9への更新が待たれていた大ヒット犯罪捜査ドラマ『キャッスル 〜ミステリー作家は事件がお好き』だが、米ABCはキャンセルを発表した。米TV Lineが伝えている。
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この1ヵ月ほど、さまざまな動きが見られ、シリーズが存続するか否かで憶測が繰り広げられていた本作。先月に主演の一人、ベケット刑事役のスタナ・カティックが降板することが決まり、今後の先行きが不安視されたものの、同じく主演でキャッスル役のネイサン・フィリオンや、ライアン刑事役のシーマス・デヴァー、エスポジート刑事役のジョン・ウエルタスなどがABCスタジオと新たな1年間の出演契約を締結。シーズン9への更新がまもなく正式に決定すると見られていたが、結局、ABCは番組終了の決断を下すに至った。
『キャッスル』は現在アメリカで放送中のシーズン8が今月16日(月)にフィナーレを迎える。製作側は、シリーズが終了する可能性も視野に入れ、この最終話に2種類の結末を用意していた。製作総指揮のアレクシ・ホーリーは今月9日のインタビューで、番組が更新されたら翌週のシーズンフィナーレはストーリーを前進させるために「ドラマチックに終了する」と語っていた。しかし今回の番組打ち切りの決定を受け、番組を締めくくるバージョンの結末が放送されることになる。
スタナ降板の理由は、製作費削減のためにスタジオがシーズン9出演のオファーをしなかったためだという。彼女が番組を去ることが決まった後、番組の視聴率は低下していた。人気シリーズがこのような形で終わることになり、残念でならない。(海外ドラマNAVI)
Photo:『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』
(C)ABC Studios.