映画『デッドマン・ウォーキング』でアカデミー主演女優賞に輝き、3度同賞にノミネートされているオスカー女優スーザン・サランドン。彼女がカンヌ映画祭の席で、過去に養女への性的虐待疑惑をかけられたウディ・アレン監督について、その疑惑は事実だと思うとコメントしたことが分かった。
米E!Onlineによると、5月11日(水)から22日(日)にかけて開催される第69回カンヌ映画祭で、映画に携わる女性を支援し、その貢献にスポットライトを当てる「Women in Motion」と題されたシンポジウムに参加したスーザン。15日(日)に行われたその会席で、性的虐待疑惑をかけられていたアレン監督について、「アレンは子どもを性的に虐待したと思う。それは正しいことではないし、彼についてかばうようなことは言えないの」と発言。2014年、アレン監督の長年のパートナーだった女優ミア・ファローの娘ディランさんが、7歳だった時に養父だった彼から性的虐待を受けたと告白し、物議を醸していた。監督はディランさんの主張を全て否定している。
アレン監督の最新作『Café Society(原題)』が同映画祭のオープニングを飾り、スクリーニング会場で司会を務めたフランス人コメディアンのローラン・ラフィットが、監督に向けて「あなたはアメリカでレイプの罪で告発されていないのに、ヨーロッパで数多くの映画を撮っていますよね」と、性的虐待に関するジョークを言い放ったという。ローランのコメントは、フランス人映画監督ロマン・ポランスキー(『戦場のピアニスト』)が、未成年に対する性的暴行で米国にて有罪判決を受けたため、その後は、ヨーロッパのみで映画作りを続けている事実とアレン監督を比べて放ったジョークだった模様だ。
アレン監督の養女への性的虐待疑惑が、カンヌ映画祭で再び話題となったことが、スーザンの発言へとつながったようである。(海外ドラマNAVI)
Photo:スーザン・サランドン
(C)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net