『007』ダニエル・クレイグ出演の米ドラマシリーズ、20話制作決定

『007』シリーズの6代目ジェームズ・ボンドとして知られる英出身のダニエル・クレイグ。彼にとって初のアメリカドラマとなる『Purity(原題)』のシリーズ化が決定した。米Varietyが報じている。

放送局の米Showtimeは、同作を20話構成にし、2年かけて放送していくという。プロダクションは2017年から始まる予定で、放送日は今のところ未定。『リトル・チルドレン』のトッド・フィールドが監督、脚本を担当する。製作総指揮には、スコット・ルーディン(『スティーブ・ジョブズ』)、イーライ・ブッシュ(『エクス・マキナ』)などが名を連ねる。

『Purity』は、昨年9月に出版されたジョナサン・フランゼンの同名小説が原作。夢を持たない若い女性が、大学卒業後に仕事で様々な場所を転々とし、そこで一風変わった人たちと出会っていくというストーリーだ。若者の理想主義や極端な忠誠心、冷酷な殺人など複雑な物語が道徳的に描かれる。この作品の面白さは、ドイツの東ベルリン、ボリビアのジャングル、ニューヨークのイーストハーレム、カリフォルニアのレッドウッドなどで暮らす、人種も年代もバックグラウンドも全く異なる人たちが並べられるところだという。

ダニエルは1990年代に自国のTVドラマに数多く出演していた。『Purity』での役柄は不明だが、同作に参加することで噂のボンド引退がいよいよ濃厚となっている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ダニエル・クレイグ
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