『ドクター・フー』スピンオフ、LGBTのメインキャラも登場

英国の人気番組『ドクター・フー』のスピンオフとして、今年の秋に英米で放送がスタートする『Class(原題)』。そのメインキャラクターの一人は、LGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシャル、トランスジェンダーの総称)であることをショーランナーが明かした。米Entertainment Weeklyなどが伝えた。

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『Class』は、本家ドラマ『ドクター・フー』に登場したコール・ヒル学校に通う4人の生徒が、ティーンエイジャーとして様々な問題を抱えながら、地球を破壊しにやってきたエイリアンのモンスターを相手に戦う物語。ショーランナーを担当するのは、ヤングアダルト向け小説『怪物はささやく』や『心のナイフ』などを執筆しているパトリック・ネス。

本作の登場人物について、詳細はまだ明かされていないが、先日、同性愛者が集まる米フロリダ州オーランドのナイトクラブで起きた銃乱射事件を受けて、自らゲイであることを公言しているネスは、本作のメインキャラクターにはLGBTも含まれていることをTwitterで明かした。

「LGBTを代表する登場人物は『Class』にいるのか、よく尋ねられます。主役級の男性キャラクターにはボーイフレンドがいて、キスを交わしベッドを共にしているのか、とね」「そのことは秘密にしていたんだけど、今日は情報秘匿なんて大して重要なことじゃないと思うんです」とネスはツイート。撮影地の英カーディフにおいて、事件の犠牲者を追悼する集会に参加したネスは、今こそLGBTの存在をアピールすべき時だと判断したようだ。

なお、『ドクター・フー』ではこれまでにも、LGBTのキャラクターが登場したことがある。中でも有名なのは、ドクターのコンパニオンの一人で、スピンオフドラマ『秘密情報部トーチウッド』の主人公にもなったキャプテン・ジャック・ハークネス(ジョン・バロウマン)だろう。

『Class』の出演者は、謎のベールに包まれた教師ミス・クイル役にキャサリン・ケリー(『セルフリッジ 英国百貨店』)。そのほか、グレッグ・オースティン(『セルフリッジ』)、ファディー・エルサイード(『LAW & ORDER:UK』)、ソフィー・ホプキンズ(『Filthy Cities』)、新人のヴィヴィアン・オパラ。ただし、LGBTのキャラクターを誰が演じるのかはまだ分かっていない。英米での放送は今年の秋に予定されている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ドクター・フー』
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