『暴走地区―ZOO―』、動物愛護団体から批判される

米CBSのノンストップ・スリラー『暴走地区―ZOO―』は、昨年の夏に視聴率1位を記録するほど注目を集めた作品だったが、実際の野生動物を使うその撮影方法に動物愛護団体PETAが抗議していることが分かった。米Deadlineが報じている。

本作は、ベストセラー作家ジェームズ・パターソンの小説が原作。世界中で人間が動物に襲われる事件が発生し襲い方が日に日に巧妙になっていく中、若き生物学者や美人ジャーナリスト、病理学専門の獣医がその謎を解こうと試みる...というストーリー。

シーズン1放送時、可能な限り野生の動物を使っていると明かしたことで、放送局はPETAから批判されていた。まもなく放送されるシーズン2を前に、同団体は手を拘束されているチンパンジーのCG画像と抗議文をLos Angels Times紙などに掲載。「CBSはCGIを使って『ZOO』から野生の動物を解放すべきだ」と非難している。

PETAの常務であるリサ・ラングは、「CGIを使い映画の中でリアルな動物界を描けるなら、生きている動物に頼らなくても番組を作ることができるはずです。」と、本物の動物を使うことを止めるよう訴えた。

動物の待遇をめぐっては昨年12月、撮影中にトラに鞭を打っていたと報告されたアニマルトレーナーのマイケル・ハッケンバーガーが、職務から外されるという事態が起きた。ハッケンバーガーはその後、動物虐待に関する5つの嫌疑をかけられ、オーナーを務めていたカナダの動物園を辞職。さらに虐待の件でオンタリオ動物愛護協会から告訴されたことも明らかとなっている。

『暴走地区―ZOO―』シーズン2は米CBSにて6月28日(火)より放送スタート。(海外ドラマNAVI)

Photo:『暴走地区-ZOO-』
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