『SCORPION/スコーピオン』エリス・ガベル(ウォルター・オブライエン役)インタビュー

トータルIQ700の天才チームが最新テクノロジーと頭脳を駆使して難事件に挑む、痛快犯罪捜査エンターテイメント『SCORPION/スコーピオン』。シーズン2がスーパー!ドラマTVにて7月26日(火)より独占日本初放送される本作から、キャストのインタビューを5回にわたってお届け。1回目の今回登場するのは、主人公ウォルターを演じるエリス・ガベル。天才を演じる上での苦労や、新シーズンを迎えての変化について語ってくれた。

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――シーズン2では、より楽にウォルターを演じられるようになりましたか?

役の衣装を着て動き回ることに違和感がなくなって嬉しいよ。スポーツや仕事などにも同じことが言えるけど、あらゆる状況や領域に精通し、慣れ親しむほど、それが自分の中でなじんでいって、やりやすくなるよね。

――シーズン2におけるチームの関係性について教えてください。

この作品では、皆が家族みたいな感じなんだ。会話がなくうまくいっていない家族みたいに、最初はメンバー同士の関係が希薄であればあるほど、いい人間ドラマが物語の中に生まれると僕は思う。僕のキャラクターひとつを取ってみてもそうだ。最初はメンバーのことを深く知らなかったけど、少しずつ相手のことを知り、お互いの気持ちを理解できるようになる様子が描かれている。時が経つにつれ、お互いをさらにずっと、よく知ることができるようになると思う。

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――本作の魅力は?

各エピソードは、赤道によって北半球と南半球に分けられてるみたいに、二つの部分からできてる。任務が発生し、それを最後には達成する。または、何か悪いことが起きて、僕らスコーピオンが呼ばれる。その繰り返しがこのシリーズを形作ってる。そういう形式のものを、多くの人は見たいと思うんだ。
またこの作品はキャラクターの存在感が大きく、そのキャラクターたちによって一つの家族のようなものが出来上がってる。そして、キャラクター同士が個々に独特の関係を築き上げていることで、このシリーズが通常のシリーズとは一味違ったものになっていると思う。

――ウォルターはエピソードを追うごとに、自身の社会性を向上させることができるのでしょうか?

"ウォルターはこうなるべきだ"という具体的なイメージは分かっているけど、結局彼は本質的にそこまで変わることができないんだ。エピソードが毎回決まった形式で展開していくから、エピソードが始まるたびに、彼が改善していく必要のある一面についても、繰り返し同じようなことが語られていく。

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――ウォルターを演じる上で、他でできない経験はどんなことでしょう?

ウォルターの役どころの素晴らしい点は、彼が器用に立ち回れるような、典型的な男らしいタイプではないところだ。そこを視聴者はとても面白く感じるだろうし、そういうところから、他のキャラクターとの触れ合いも生まれてると思う。

――ウォルターのような人物を演じる上での苦労は、どんなことですか?

リアルに見せなくてはいけないことだね。ウォルターは、中心部分は真面目な性格の人間ではあるけれど、それと同時に、ものすごく変わった面も持ち合わせているから、それを表現するのが難しい。
ウォルターの中には変わった一面もあるけど、変わった考えをバカにするという面もある。あらゆる出来事を彼の視点で見てみるのもいいかもしれない。僕自身、彼の視点のままで家に帰り、各エピソードを見てみたりするんだ。そうすると、一つの状況に対処するにもそれぞれ違った方法があることに気づかされる。

――アンサンブルキャストの一人になった感想は?

どのシーンにも様々なキャストが登場するから、当然、自分の登場シーンも多くなる。各エピソードにはアクションも説明的な場面もたくさんある。間違いなく皆が全体として機能していて、多くの成果を生み出してるよ。

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――セリフの専門用語を覚える上で大変なことは何ですか?

セリフに真実味を持たせ、そのセリフを言う瞬間を楽しむのが僕ら俳優の仕事だ。そのための最善の方法は、とにかくひたすら練習すること。例えばセリフの塊が3、4個あって、"O-エチルメチルホン酸"とか様々な酸化化合物について話さなければいけない場合、撮影当日にスラスラ読めるようにするにはそれなりの練習が要る。3、4日は必要だね。セリフが自分の脳の一部になるくらいのレベルに持っていくには、さらにもっと長い練習が必要だ。そうしてこそ撮影当日の演技が自然にできる。シーンを繋ぐためだけのつまらないセリフに思えたとしても、そういったセリフこそ一番気合を入れて練習しないといけない。他のセリフと同じくらいリアルに見せなくちゃいけないからね。

――本作において、作品の質の高さはどれくらい重要ですか?

このシリーズのエピソードを見ると、カメラの動きや撮影技術、暗めの美しい照明、鋭く見事な監督の感覚などが見事だと思う。キャラクターたちも詳細に描かれているし、間合いも絶秒だ。それに、ショットの規模が大きく、新しい世界や環境をどんどん作り上げていくことができる。そういう様子を見ると、自分たちが限界に挑戦することができたということが分かるんだ。

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■『SCORPION/スコーピオン』シーズン2 放送情報
スーパー!ドラマTVにて7月26日(火)よりスタート
毎週火曜 22:00~[二] 毎週火曜 24:00~[字]

Photo:『SCORPION/スコーピオン』シーズン2
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