『SCORPION/スコーピオン』ロバート・パトリック(ケイブ・ガロ役)インタビュー

トータルIQ700の天才チームが最新テクノロジーと頭脳を駆使して難事件に挑む、痛快犯罪捜査エンターテイメント『SCORPION/スコーピオン』。シーズン2がスーパー!ドラマTVにて7月26日(火)より独占日本初放送される本作から、キャストのインタビューを5回にわたってお届け。ラストとなる5回目の今回登場するのは、天才集団の"父親"的役割の特別捜査官ケイブを演じるロバート・パトリック。数多くのドラマや映画で活躍してきたベテラン俳優の彼が、この作品の持つ魔法や、リアリティーある描写に見せるためのコツについて語ってくれた。

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――シーズン2に戻ってきた感想は?

1シーズンもの間、一つのキャラクターを演じるということは、その人物の人生を1年分生きるということなんだ。そのキャラクターとして再びスーツを着られることが楽しいよ。

――シーズン2におけるキャストたちの関係性について教えてください。

我々は多くの時間を一緒に過ごしているけど、ありがたいことに皆とても仲がいい。どのキャストも素晴らしい人たちで一緒に働くのがとても楽しいし、彼らのことが大好きだ。皆、才能豊かで若い。彼らのお陰で私も若さを保てているよ。

――キャスト同士の相性の良さは、どれくらい重要ですか?

このシリーズには魔法のような不思議な力が働いている。プロジェクトの概要を読んだ時に"これは大ヒットするぞ"と思ったんだ。そんなプロジェクトに参加できることにとてもワクワクしたよ。これはまさに、キャスト同士の相性から生み出される不思議な力によるもので、それが作品にも見事に表れている。
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――本作の成功における、"笑い"の重要性は?

随所に見られるコメディ要素も、このシリーズの持つ魅力だ。さりげなく、セリフのあらゆるところに笑いが散りばめられてる。そんな点も、このシリーズが他のドラマ作品と一味違うものになっている理由の一つだ。作品を魅力的にする魔法のような手法だから、マネしようとする人が出てくると思う。
一か八かの命に関わるような危険な状況でも、その最中にジョークを飛ばしたりする。視聴者はそういうのを楽しんでくれると思う。

――ケイブは自身のチーム内での役割をどのように捉えていますか?

彼の役割はスコーピオンのメンバーを監督し、かつ守ることだと思う。それが彼の人生においてとても重要な部分であり、国の利益にもなることだと彼は認識してると思うね。同時に、それは彼がどういう人物かということも表してる。ケイブは自分の国を愛し、自分のチームを愛している。チームメンバーを政府や他の者たちから守り、悪用されないようにするために、できる限りのことをしたいと思ってるんだ。
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――シーズン2でケイブとウォルターの関係はどのように変わりましたか?

ケイブ側は何も変わっていないが、ウォルター側はケイブに対する考え方が変わり、"彼なら僕を守り、心底僕のためを思ってくれてる"と気づいたと思う。ケイブは嘘つきではないのに、嘘つきかのようにウォルターには伝わっていた。それにウォルターは気づき、"ケイブは自分の味方で、自分のことを息子のように大事に考えてくれている"ということを実感したと思う。

――シーズン1の最後に起きた一連の出来事は、シーズン2でのケイブとウォルターの関係をどのように変えたのでしょう?

シーズン1の終わりでは、ウォルターの乗ったフェラーリが事故で崖に引っかかってしまい、皆で彼を救出した。ケイブがウォルターの手をつかんで引っ張り上げている場面で、ウォルターが"僕は諦めないよ"と言い、ケイブが"私もだ"と言うシーンがある。そのセリフに、二人の関係がどんなものかが表現されていたと思う。そして、結果として今シーズンでは、彼らの間の確執が解消されている。ウォルターがケイブを信頼することで、二人は問題を抱えることなくスムーズに仕事に取り組むことができているんだ。

――本作の製作スケールに驚かされることは?

どのエピソードもスケールが大きいが、我々が何とかうまくやれているのは、最高の製作スタッフがそろっているからだ。撮影はロサンゼルスで行っていて、各部門のスタッフは実に層が厚い。脚本家たちが書いたことは何でも実現することができる。どうすればやれるかを彼らスタッフが考え出してくれるんだ。それはロサンゼルス以外の場所では叶わないことだ。ロサンゼルスに住み、ロサンゼルスで『SCORPION/スコーピオン』を撮影できることで得られるものは大きいね。

――シーズン2のケイブについて教えてください。

ケイブは自分の信念を貫いていると思う。国を愛し、自分のチームを愛し、メンバーのことを守っている。正しいことをし、正しいことのために立ち上がるべきであると信じているんだ。とてもアメリカ人らしい男だよ。このシリーズの脚本家は、ケイブがジョン・ウェインの映画や昔の西部劇が好きだということを脚本の随所に散りばめることで、彼を今とは違う昔のアメリカを見せてくれる存在として描いているんだ。私自身、ケイブのそんな一面がとても気に入っていて、演じるのがすごく楽しい。ケイブは子どもたちに、古いやり方がいつも劣っているわけではなく、楽しめる部分がたくさんあるのだということを教えてくれる。そういった点も、ケイブ・ガロというキャラクターに関して私が気に入っているところの一つだ。
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――銃撃シーンをリアリティーあるものに見せるコツは?

よく射撃訓練をしに行ってるし、SWATのチームからも訓練を受けた。それから、FBIの捜査官やCIAの工作員、軍の兵士からも訓練を受けたし、バグダッドで特殊部隊とともに撮影をする幸運に恵まれたこともある。様々な役柄を演じていくには、それなりのスキルが必要になってくる。その過程で習得したスキルは、俳優としてその先も使えるものになるんだ。あらゆるスキルを習得して磨いていくことが、俳優としての役目の一つだね。映像にリアリティーを出す必要がある時は特に、そういった努力が必要だ。
銃の持ち歩き方には決まったやり方がある。低い位置で構えて撃つ、といったようなね。私には元警察官の友人が何人かいて、最初の頃に"片手で銃を構えてくれ"と頼まれた。テレビでは皆こうするからだ。だから、ケイブは片手で構えて撃つスタイルにした。昔の西部劇のようなイメージで、ケイブは武器を扱うんだ。

――この先のケイブについて、どんなことを期待しますか?

いずれは、彼の恋愛対象となる人物を登場させてほしいね。ケイブの人生の一面として、そのロマンスが発展していく様子をぜひ見てみたいと思う。

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■『SCORPION/スコーピオン』シーズン2 放送情報
スーパー!ドラマTVにて7月26日(火)よりスタート
毎週火曜 22:00~[二] 毎週火曜 24:00~[字]

Photo:『SCORPION/スコーピオン』シーズン2
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