『ウルフ・ホール』監督、イスラム国が舞台のドラマを制作

ナショナル ジオグラフィック チャンネルと英国のチャンネル4がタッグを組み、過激派組織のイスラム国(ISIS)をテーマにしたTVシリーズを製作することが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。

本作は、シリアでイスラム国に参加する4人のイギリス人の男女を中心に描かれるドラマシリーズになるとのことで、脚本/監督を務めるのは、政治家トマス・クロムウェルの視点から描く英BBCの歴史ドラマ『ウルフ・ホール』で昨年度のエミー賞にノミネートされたピーター・コズミンスキー。製作総指揮は、リザ・マーシャル(『リピーテッド』)とクリス・サイキエル(『ワン チャンス』)が務める。2017年に放送開始となる予定。

チャンネル4ドラマ部門代表のベス・ウィリスは、「ピーターは、1年間幅広く調査し、未知で想像もできない世界に光を投げることができるようなとても面白いフィクションのストーリーを書いています。これは、非常に複雑で、対立を生み、切迫している国際問題について我々に問いかけ、直面させることのできる深いドラマです。ナショナル ジオグラフィック チャンネル、アーチェリー・ピクチャーズと組んで、ピーターの素晴らしい作品をイギリスや世界中の視聴者に届けられることをとても嬉しく思います」と声明の中で述べている。

コズミンスキーはこれまでにも、アメリカ同時多発テロ事件の影響を受ける英国人のイスラム教徒一家を描く『Blitz(原題)』、イスラルとパレスチナの対立の中で生まれるラブストーリーがテーマのミニシリーズ『The Promise(原題)』を手掛けている。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ウルフ・ホール』
Ed Miller (C) Company Pictures/Playground Entertainment for BBC 2015