コメディドラマが大好きな皆さん! 今回は、アメリカで6月14日から始まったTBS放送のホットな最新コメディドラマ『Wrecked』について詳しくご紹介させていただきます。
まずは、スタッフに注目してみましょう。
クリエイターはジョーダン・シップリーとジャスティン・シップリーという兄弟で、彼らは大ヒットドラマ『LOST』の大ファン。あまりにも好きすぎて、「『LOST』のパロディドラマ」として制作したのが、この『Wrecked』なのです。
撮影場所はプエルトリコ。キャストはザック・クレガー(『The Bounceback』)、ブライアン・サッカ(『ウルフ・オブ・ウォールストリート』)や日系アメリカ人のアリー・マキ(『ビッグバン★セオリー ギークなボクらの恋愛法則』)など、まだあまり名が知られていないものの、これから大注目の俳優たちで構成されています。
『LOST』を見たことがある人なら誰でも、本作は『LOST』のパロディドラマだと分かります。なぜなら、まず始まり方からして同じで、飛行機事故によって無人島に不時着して生き残った、互いに見ず知らずの人々が、生きるために協力し合ったり、喧嘩をしたりする人間ドラマが展開していくからです。
ただ『LOST』と違うのが、『Wrecked』ではあらゆる登場人物の言動が面白く、普通ならありえないような大げさな表現で、四六時中笑えます。
もし元ネタを一度も見たことがなくても大丈夫! 彼らのジョークを聞くだけで十分楽しめます。内容が全く同じわけでもないですし、登場人物の名前も違いますし、問題ありません。
『LOST』を見たことはあるものの、内容をかなり忘れてしまった...という場合も、ご心配なく。
例えば、『LOST』で飛行機が不時着する前、機内のトイレの中でチャーリーがドラッグを使用していた場面を少しでも覚えていれば、『Wrecked』であるキャラクターが機内で煙草をいかにもチャーリーのような中毒者風味に面白おかしく吸っている姿を見て、なんとなく『LOST』のパロディだと理解できるはずです。
全ては覚えていなくても、"あ、こんな場面あった! 似てる!"と思えます。
「『LOST』のパロディドラマ」という見解で『Wrecked』のエピソードを見てみて特に面白いと思える例としては、『LOST』の主役ジャックにあたる存在の、リアムというキャラクターです。ジャックは皆のリーダー的存在として格好良く描かれていましたが、リアムはリーダーどころかそれを遥かに超えた、ハンサムな"ミスター・パーフェクト"という設定で、かなり大げさなキャラ設定になっています。
また、『LOST』には関係ないけれど面白い見どころの一つは、登場人物の自己中心さを、面白おかしくジョークなどで表現している点。例えばトッドというキャラクターがすごく自己中心的で、恋人のジェスへの扱いがひどい場面などは、『LOST』に清廉潔白なキャラクターが多かったことを皮肉っているものの、見ていて不快になるわけでもなく面白いです。
『LOST』を見たことがある人も見たことがない人も、誰でも楽しく笑いながら楽しめる新たなコメディドラマ『Wrecked』、オススメです!
Photo:
『LOST』(C)Touchstone Television
アリー・マキ (C)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net