オスカー俳優マイケル・ケイン、イスラム国の影響で改名する羽目に

『ハンナとその姉妹』『サイダーハウス・ルール』で2度アカデミー賞助演男優賞に輝き、これまで150本以上の作品に出演してきた英国俳優のマイケル・ケイン。彼が、過激派組織のイスラム国(ISIS)の影響で名前を変えたことが明らかとなった。米TIMEなどが報じている。

その新しい名前とは、「マイケル・ケイン」。これは彼が1954年から使っている芸名で、本名は「モーリス・ジョセフ・ミクルホワイト」。マイケルは英Yahoo Moviesに対し、「イスラム国などの影響で名前を変える羽目になったよ。空港のセキュリティーに会うと、最初に『どうも、マイケル・ケインさん』と挨拶されるんだ。その人に私のパスポートを渡すと、違う名前が書かれているので1時間くらい待たされることになる。だから名前を変えたんだよ」と、本名を芸名に合わせたことを明かした。

1950年代から数々の作品に出演し、『バットマン ビギンズ』『キングスマン』『グランド・イリュージョン』など、80代になった今もハリウッドを含む世界各国の業界で精力的に活動するマイケル。2008年にはハリウッドのウォーク・オブ・フェイムにも名を刻んだほどの知名度を誇るが、一般に知られた名前と本名が違ったために、警備が年々厳しくなる空港で不審に思われることになってしまったようだ。

なお、彼は1954年までは別の芸名を使っていたが、それが人と同じだったので変えることになり、当時公開されていた憧れのハンフリー・ボガートが主演する映画『ケイン号の叛乱』から取って「マイケル・ケイン」と名乗るようになったという。(海外ドラマNAVI)

Photo:マイケル・ケイン
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