小説、映画作品ともに世界中で空前の大ヒットとなった『ハリー・ポッター』シリーズ(以下『ハリポタ』)。スピンオフ版となる『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の公開が控える中、原作者のJ・K・ローリングが、舞台『Harry Potter and the Cursed Child』が『ハリポタ』関連の最後の作品になると明かしている。米E!Onlineなどが報じた。
『Harry Potter and the Cursed Child』は、原作シリーズの最終巻「ハリー・ポッターと死の秘宝」から19年後、37歳の父親となったハリーとその息子を描く作品。7月31日(日)にロンドンで開催された舞台の初公演に姿を見せたローリングが、インタビューに答えた。取材記者から、「ファンは、本作のシリーズ化を期待して良いのですか!?」と尋ねられた彼女は、キッパリ‟NO"と返答。続けて、「ハリーは舞台と書籍版で大いなる旅に出たし、もうこれでおしまいよ。次の世代に移ったし、うまく実現できたことにワクワクはしているけど、ハリーの出番は終わりなの」と、『ハリポタ』関連のストーリーが幕を閉じたことを述べた。
舞台版の脚本を書籍にしたものも初公演の日にリリースされ、発売日にはロンドンの書店に『ハリポタ』ファッションに身を包んだファンが列をなし、大きな盛り上がりを見せていたようだ。
ローリングは、当初「ハリー・ポッターと死の秘宝」を書くつもりはなかったとも打ち明けている。舞台版も書くつもりはなかったという彼女だが、「舞台では(ハリーの)次世代について私が持っていたアイデアを、うまく伝えることができたと思う。もう(『ハリポタ』関連の)作品を書きたいとは思わなかったけれど、ファンにとっては特別な何かになるのではないかしら」と述べていた。
『Harry Potter and the Cursed Child』はロンドンのパレス劇場にて上演中で、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』は11月23日(水・祝)より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:J・K・ローリング
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