俳優一家アークエットのアレクシスが死去

映画『ウェディング・シンガー』や、大人気ドラマ『フレンズ』に出演しながら、トランスジェンダーへの理解を求める活動を行っていた女優のアレクシス・アークエットが今月11日(日)に亡くなった。47歳だった。米Entertainment Weeklyなど多くのメディアが報じている。

俳優ルイス・アークエットの次男として生まれ、兄リッチモンド、姉ロザンナとパトリシア、弟デヴィッドもみんな役者という芸能一家で育ったアレクシス。死因は明かされていないが、家族と親しい関係者によれば、エイズが原因の合併症だという。

アレクシスは兄弟たちに見守られながら息を引き取ったそうで、兄のリッチモンドがFacebookに兄弟4人からの声明文を発表。「アレクシスは才能あるアーティスト、画家、シンガー、エンターテイナー、女優でした。その生涯は短いものでしたが、本当の自分の姿を伝える決心をし、トランスジェンダーの女性として生きてきました。トランスジェンダーの役者に与えられる役はほとんどないのがこの世界ですが、それでも彼女は自分を否定するような、型にはめられた役は演じませんでした。トランスジェンダーを受け入れてもらうための闘いの中で先陣を切っていたのです。兄弟のロバートとして生まれたアレクシスを、我々は生まれた瞬間から愛してきました。彼女は我々に寛容さ、本当の愛や勇敢さとは何かを教えてくれました。彼女はデビッド・ボウイの『スターマン』が流れる中、愛する家族に囲まれて旅立ちました。長くは生きられないと分かってからの辛い時期に触れることができた優しさに感謝しています。これからもずっとアレクシスのことを愛しています。彼女と出会えて幸せでした」などと綴っている。

12歳で演技を始めたアレクシスは、映画やTVで役を演じるだけでなく、数々のドキュメンタリーに本人役で出演。2007年の『Alexis Arquette: She"s My Brother.』で自らの女性への変化を描くなど、トランスジェンダーへの理解を深める活動を行っていた。

リッチモンドが言うように、トランスジェンダーの俳優の先駆者的存在だったアレクシス。その冥福を祈りたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:アレクシス・アークエット
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