2009年、ニューヨークのハドソン川で起きると"奇跡"と賞賛された、航空機事故からの驚愕の生還劇。その知られざる真実にクリント・イーストウッド監督が迫る、問題作にして究極のヒューマンドラマ『ハドソン川の奇跡』。公開に先駆け、トム・ハンクスとアーロン・エッカートが来日し9月16日(金)に記者会見を行った。
登壇した二人は「こんにちは! 東京に来れて嬉しいです」と挨拶。イーストウッド監督からの日本のファンへのメッセージビデオが流れた後にトムは、「イーストウッドは偉大な俳優であり、僕もアーロンも彼の作品を見て育ってきた。監督になってからの活躍も素晴らしく、今世紀に入ってからの名作と呼ばれる作品の5、6本は彼の手掛けたものであるよね。彼は俳優に期待してくれていて、そして好きでいてくれる。俳優によって映画が作られるということを尊重し、キャストを大事にしてくれる人だよ」と、巨匠と呼ばれるイーストウッドとともに初めて映画を作った喜びを語った。続けてアーロンは、「映画というものを考えた時に、浮かぶヒーロー的存在がイーストウッド監督だったんだ。撮影初日、雨が降っていたのにもかかわらず監督は一日中外で指示をしてくれたんだ。そういうことは俳優にとって力になるんだよ」と、彼がいかに素晴らしい監督であるかを述べた。
『キャプテン・フィリップス』や『ブリッジ・オブ・スパイ』でも実在する人物を演じてきたトムは、「どのように実際の物語が解釈されているかというところに非常に興味があるんだ。知らない事実が隠されていたりするところが面白いと思う。実際に起きたことだから、脚本家や監督が作ったわけではない。だから、俳優としての仕事は役に飾りつけはせず、映画というスクリーンに正確に描くことなんだよ。真実のDNAが含まれているかどうかというのが非常に大切な部分だね」と、作り上げられたキャラクターではなく、実在の人々を演じることの楽しさを語った。
会見の最後には、この航空機に実際に乗り合わせていた二人の日本人、滝川裕己さんと出口適さんも登場。映画の感想などを述べた後、トム、アーロンとともにフォトセッションを行った。
なお、トムは本日オンエアの日本テレビ系列『NEWS ZERO』へ生出演予定! 彼の出演は23:30頃の予定だ(※生放送のため、予告なく内容が変更になる可能性があります)。多忙を極めるトムが休暇を延期してまでも引き受けたいほど魅力だった『ハドソン川の奇跡』は9月24日(土)より丸の内ピカデリー 新宿ピカデリーほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:アーロン・エッカート、出口適さん、滝川裕己さん、トム・ハンクス(左より)