短命に終わったTVドラマ、ファンの評価が一番高いのは?

熱心なファンがいても、あえなく打ち切りになってしまうTVシリーズは数多い。中でも評価が高く、カルト的な人気を集める作品を、マーケティング・データサイトのPriceonomicsがランク付けした。

このランキングは、映画・TVシリーズのデータベースサイト、IMDbのスコアを根拠としており、500を超えるアメリカのプライムタイム番組のうち、3シーズン以内に打ち切りとなり、2013年以前に最終話が放送された作品を対象にしている。

第1位となったのは、2002年から2003年にかけて放送されたウェスタン風の宇宙SFドラマ『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』『バフィー ~恋する十字架~』『アベンジャーズ』で知られるジョス・ウェドン製作総指揮の作品で、主演は『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』でおなじみのネイサン・フィリオン。打ち切り後にじわじわと人気を集め、2005年には続編・最終回となる映画『セレニティー』がアメリカで劇場公開された。19万以上のユーザー投票により、10点満点中9.1の平均スコアを本作は獲得している。

なお、同サイトが発表したトップ20のうち、上位10作品は以下の通り(カッコ内はシーズン数/放送終了年)。

1位 『ファイヤーフライ 宇宙大戦争』(1シーズン/2003年)
2位 『ROME[ローマ]』(2シーズン/2007年)
3位 『ツイン・ピークス』(2シーズン/1991年)
4位 『フリークス学園』(1シーズン/2000年)
5位 『ライ・トゥ・ミー 嘘の瞬間』(3シーズン/2011年)
6位 『Terra Nova ~未来創世記』(1シーズン/2011年)
7位 『デッドウッド ~銃とSEXとワイルドタウン』(3シーズン/2006年)
8位 『ヴェロニカ・マーズ』(3シーズン/2007年)
9位 『フラッシュフォワード』(1シーズン/2010年)
10位 『ターミネーター:サラ・コナー クロニクルズ』(2シーズン/2009年)

ちなみに、最近は打ち切りになっても、映像配信サービスで制作が継続される作品も出てきている。その好例となるのが、コメディ作品『アレステッド・ディベロプメント(ブル~ス一家は大暴走!)』で、米FOXにおいてシーズン3で打ち切りとなった後、シーズン4はNetflixが制作、シーズン5の制作も間近と言われている。ランキングの対象になっていれば同作はトップに躍り出ていただろう、と、Priceonomicsの記者は述べている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ネイサン・フィリオン
(C)Kazuki Hirata/www.HollywoodNewsWire.net