(本記事は、シーズン2のネタばれを含みますのでご注意ください)
スーパーマンの従姉、スーパーガールの活躍を描く人気ドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』に登場するあの主要キャラクターが同性愛者として描かれることが分かった。このことについて、米Entertainment Weekly(以下ET)が製作総指揮のアンドリュー・クライスバーグにインタビューしている。
現地時間7日(月)に放送されたエピソードでは、そのキャラクターが、今シーズンから新たに登場しているマギー(フロリアナ・リマ)に問い詰められ自分のセクシャリティについて考え始めるシーンが描かれた。ここで自分のセクシャリティに疑問を持ち、自分は同性愛者なのかもしれないと気付き始めたのは、公私にわたって主人公カーラ/スーパーガールを支え、守り続けている姉、アレックス(カイラー・リー)だった。
この経緯についてクライスバーグは、「僕らは昨シーズンの最後に少し話し合っていたんだ。アレックスはそうゆうキャラクターになりえるかもしれないってね。今まで、彼女の私的な生活については詳しくは描いてこなかった。アレックスは本当に自分の人生をDEO(特異生物対策局)と妹(カーラ)に捧げてきたんだ。だから、"あぁ、彼女はただ働きすぎだったんだ"って納得したけど、だからこそ、その裏で実は精神的な部分で何か抱えていることは、魅力的に思えたんだよ。これを踏まえた上で、もう1度シーズン1を観てもらえるとわかってもらえると思う」と、説明。アレックスを演じているカイラーもすぐに納得してくれたと言い、「カイラーは、カーラのことだけではなく、アレックス自身にも他の物語があったことを喜んでくれたと思う。アレックスが自分の生活のストーリーを手に入れたように、カイラーも女優として新たな挑戦を手に入れたんだ」と、明かした。
また、この展開はLGBTQについて追及するということではなく、あくまでもアレックスにとって必要な展開だったとしており、「どんなドラマでもシーズン初めに"このキャラクターたちを面白く描くにはどうしていくか"ということを考えている。アレックスにとってはこの展開が自然なことに思えたんだ。彼女がどんな人間で、どんなふうに生きてきたかを説明できるとね」と、語っている。
今後の展開については、アレックス自身も自分のことを知り少なからずショックを受けるよう。しかしながら、これまでは仕事のこと、カーラの私生活を守ること、スーパーガールの安全を守ることに自分のすべてを費やしてきたアレックスが、ようやく自分の気持ちにも目を向けるようになり、少しずつ受け入れ、前に進んでいくという。
『SUPERGIRL/スーパーガール』は、米CWにて毎週月曜日に放送中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『SUPERGIRL/スーパーガール』
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