独特のキャラクターデザイン方法とは? 『ファインディング・ドリー』メイキング映像が到着!

質の高いアニメーション作品で定評があるピクサー映画の中でも特に大きな反響を呼び、日本での興行収入がピクサー史上最高の110億円を記録した『ファインディング・ニモ』。その続編となる『ファインディング・ドリー』が、本日15日(火)より先行デジタル配信開始、続く22日(火)にはMovieNEXが発売となるが、この度メイキング映像の一部が到着したのでご紹介しよう。

 

カクレクマノミの親子、ニモとマーリンが再会するまでの大冒険を描いた人気シリーズの今度の主人公は、マーリンとともにニモを探していたナンヨウハギのドリー。何かやろうとしてもすぐに忘れてしまう忘れんぼうのドリーが、ある時、思い出したものとは...。

「失敗することで上手くなっていく」と、キャラクターデザインを自身が趣味としているスケートボードに例えるキャラクター・アートディレクターを務めたジェイソン・ディーマー。『ファインディング・ニモ』、『レミーのおいしいレストラン』、『ウォーリー』といった名だたるアカデミー賞受賞作品に携わった一流クリエイターであるディーマーは、キャラクターを描く際、描くキャラクターに似た形の物を探すようにしている。

なんと、あのニモのモデルは骨付きもも肉! さらに、ドリーは卓球のラケットと告白! 大人気キャラクターのデザインは、身近な物からヒント得ていたと明かしている。ドリーの両親もドリーと同様のデザインなのかと思いきや、母ジェニーはヘリコプターで、父チャーリーは角が丸い財布がモデルらしく、同じナンヨウハギでもキャラクターに合わせてモデルは異なる。しかし、そんな中でもドリーの目は母ジェニー、鼻は父チャーリーに似せてあるという一流クリエイターならではのこだわりが垣間見える。映像では実際にディーマーがニモやドリーをスケッチしていく過程を見ることができ、見ているだけでファンならずともワクワクする。

また、ディーマーは別のインタビューで、全作『ファインディング・ニモ』のアニメーションは13年も前のため、当時使った技術や作ったモデル、3Dの陰付け、アニメーションは全く利用できず、ドリーをはじめ基本的に全てをゼロから作り直し、大変な作業だったことを明かしている。最新技術を駆使しながらも、前作とかけ離れすぎないように研究をし、まるで新しいキャラクターを作りだしたと、制作当時の苦労を振り返った。

忘れんぼうのドリーが、仲間たちとの奇跡の冒険を描いた感動の冒険ファンタジー『ファインディング・ドリー』は、本日より先行デジタル配信開始、11月22日(火)MovieNEX新発売。

Photo:『ファインディング・ドリー』
(C) 2016 Disney/Pixar