ドラマ版『クルーエル・インテンションズ』、お蔵入りが決定

危険な恋の駆け引きを楽しむ高校生たちの姿を描いた1999年の映画『クルーエル・インテンションズ』を元にした米NBCのドラマ版が、放送開始の遅れなどで揉めているとのニュースをお伝えしてきたが、このほど日の目を見ずにお蔵入りとなることが分かった。米Deadlineが伝えている。

フランスのコデルロス・ド・ラクロによる小説「危険な関係」を現代風にアレンジした『クルーエル・インテンションズ』は、セバスチャン(ライアン・フィリップ)とキャスリン(サラ・ミシェル・ゲラー)という義理のきょうだいが、アネット(リース・ウィザースプーン)の処女を奪うというゲームに興じ、思わぬ悲劇を招いてしまうサスペンス。その続編を描く本作では、16歳となったセバスチャンとアネットの息子バッシュが、亡き父の日記を発見して家族の秘密を知ってしまい、セックスと金と権力と腐敗の世界に溺れていくというストーリー。

パイロット版が製作されて以降、目立った動きを見せていなかった同作。再びキャスリンを演じたサラをはじめとするキャストの契約が今週満了するにもかかわらず、更新されないことが決まったという。ただし、制作会社のソニー・ピクチャーズ・テレビジョンは完全にこの企画を捨てたわけでなく、あらためて製作する可能性もあるとのこと。

今年の夏、あるいはミッドシーズンの放送を見送られ、放送局の変更も検討されていた。NBCのジェニファー・サーク社長は「我々は出演俳優の契約を更新しており、シリーズ存続の可能性がなければ俳優を確保しようなどとはしません」と述べていたが、ひとまず見送る判断を下したようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:サラ・ミシェル・ゲラー
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