SF映画の傑作として30年以上語り継がれる『ブレードランナー』の続編『ブレードランナー 2049』。新旧"ブレードランナー"、ハリソン・フォードとライアン・ゴズリングのツーショットが解禁された。
オリジナルの2019年から30年後に舞台を移した本作。前作では、人間と見分けのつかない"レプリカント"の暴挙を阻止する捜査官、ブレードランナーのリック・デッカードをハリソンが演じていたが、今回新たに加わるライアンの役柄が新人ブレードランナー"K"ということも明かされた。新たな危機が迫る中、"K"が30年間行方不明になっていたデッカードを探すところから物語がスタートするという。
この度解禁された写真でハリソンと肩を並べるライアンは、「ハリソンは僕のヒーロー」というほどの大ファンで、初めてそのヒーローを目の当たりにした時は相当緊張したそう。「ちょうどセットが独特の雰囲気の霧に包まれていた時、どこからともなくハリソンが現れたんだ。シルエットだけでも間違えようがなかったよ。彼を満足させるものを創り上げられるよう心から願った」と振り返っている。
監督から製作総指揮に回ったリドリー・スコットに代わってこの続編でメガホンを取ったのは、ドゥニ・ヴィルヌーヴ。『プリズナーズ』『ボーダーライン』で評価を高めた彼は、新作『メッセージ』も現在いくつもの賞レースでノミネートを果たしている新進気鋭の監督だ。ヴィルヌーヴは撮影期間中にハリソン、スコットと一緒に食事に出かけた際のエピソードを教えてくれた。「デッカードがレプリカントであるべきか、人間であるべきかという論争で、ハリソンとリドリーから集中攻撃を受けたんだ。オリジナルの大ファンとして、この夕食の席は一生の思い出になったよ(笑)」とのこと。この論争は、過去30年以上にわたってスコットとハリソンが繰り広げてきたもので、前者は「デッカードはレプリカントである」と主張、後者は「デッカードはレプリカントではない」と主張し、真っ向から対立している二人だけでなく、ファンの間でも論争を巻き起こしてきた。
この論争が『ブレードランナー 2049』で明らかになるのについて、ハリソンは「私自身を喜んで検閲するよ。オリジナル版を撮影していた時から興味深い問題だったし、その時に答えは得られていないからね。ただ、『2049』は入場料に十分値する、とは言えるよ」と意味深なコメントを残している。
オリジナルのファンも必見の『ブレードランナー 2049』は、11月より全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブレードランナー 2049』