リース・ウィザースプーン&ニコール・キッドマン、業界の女性役について嘆く

二人のアカデミー賞女優が出演する米HBOのミニシリーズ『Big Little Lies(原題)』。今作で製作と出演の両方を務めるリース・ウィザースプーン(『わたしに会うまでの1600キロ』)とニコール・キッドマン(『LION/ライオン ~25年目のただいま~』)が7日(土)、テレビ批評家協会(TCA)主催の冬のプレスツアーの会見で、魅力的な女性の役が少ないことを嘆いた。

『Big Little Lies』は、郊外の幼稚園に子どもを通わせる完璧な人生を送っているかのように見える3人の母親を主人公に、ファンドレイザーの夜に起きた悲惨な殺人事件をコメディタッチで描いたミステリー。オーストラリアの作家リアン・モリアーティのベストセラー小説を原作としている。また『アリー・myラブ』や『ボストン・リーガル』など数々の人気ドラマを手掛けたクリエイター、デイビッド・E・ケリーもプロデューサーとして参加している。

ニコールは「この作品は、私の友人の話と言ってもいいくらい、女性にとって身近なストーリーなの。それに、絶対出演したい! とキャスト全員が思うくらい、5人の女性キャラクターが複雑で、表現しがいがあるものなの。一つの作品にこんなに魅力的な女性キャラクターが揃っていることは滅多にないわ」と、女性にとって重要な作品であることを語った。

また、「この作品に出てくる女性たちのように、私自身も22歳で出産を経験し、40歳で再婚したわ。この作品の女性たちの人生にはいろいろな側面があって、とても共感できるの。一つの題材で、こんなにも多くの女性の顔を表現できる作品はなかなかないわ」とリースはコメント。続いて、「25年もの間、私はいつも撮影現場で唯一の女性だったの。だから話し相手がいなかったわ。私たちは、現実の世界で実際に女性が経験しているドメスティック・バイオレンスや性犯罪、ロマンス、不貞や離婚について描かれたものを世に送り出すべきなの。すごく才能のある女優たちが、ただの"妻"や"ガールフレンド"なんていう役しか演じる機会がないを見るのはもううんざり」と述べた。

『Big Little Lies』には、この二人の他にシェイリーン・ウッドリー(『きっと、星のせいじゃない。』)、アレキサンダー・スカルスガルド(『トゥルーブラッド』)、ローラ・ダーン(『ドリーム ホーム 99%を操る男たち』)、ゾーイ・クラヴィッツ(『マッドマックス 怒りのデス・ロード』)らが出演。全7話構成で、米HBOにて2月19日(日)より放送開始予定。(海外ドラマNAVI)

Photo:
リース・ウィザースプーン (C)Manae Nishiyama/www.HollywoodNewsWire.net
ニコール・キッドマン (C)Izumi Hasegawa/www.HollywoodNewsWire.net