『フアン家のアメリカ開拓記』コンスタンス・ウー、ケイシー・アフレックのアカデミー賞ノミネートに物申す

米ABCで放送中のファミリー・コメディ『フアン家のアメリカ開拓記』でジェシカ役を演じているコンスタンス・ウーが、第89回アカデミー賞の主演男優賞にノミネートされたケイシー・アフレックの選出に怒りを露わにしている。米Vultureが伝えた。

アカデミー賞の候補は今月24日(火)に発表され、ケイシーは『マンチェスター・バイ・ザ・シー』で主演男優賞にノミネートされた。しかし、彼には2010年、当時の義兄のホアキン・フェニックスを追ったドキュメンタリー映画『容疑者、ホアキン・フェニックス』の撮影監督とプロデューサーの二人からセクシャルハラスメントで訴訟を起こされた過去があり、そんな人物をノミネートすることに対してアカデミー協会には批判が集まっている。コンスタンスもその一人で、彼女はノミネーション発表直後にTwitterを更新。「女性にセクハラした男にオスカー! 人間性や人としての誠実さよりも良い演技の方が大事ってこと!」、と怒りを露にした。過去にこのような問題を起こした俳優をノミネートさせることは、業界内で表沙汰にされていない女性への虐待を助長することに繋がると訴えており、協会は候補者の言動を大目に見ている事実があることを認めるべきだとコメント。ケイシーのノミネートをトランプ大統領の選挙と比較している。

コンスタンスは最後に「私は自分のキャリアのためにこのことは言わない方がいいと言われたわ。でもキャリアの前に私は女性であり人間なの。私の仕事はその上に成り立つわ」とつづっており、正しいことを貫くために覚悟を持って世間に訴えた。(海外ドラマNAVI)

Photo:コンスタンス・ウー
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