海外ドラマ専門チャンネルのスーパー!ドラマTVを運営している株式会社スーパーネットワークが、1950年代~1980年代に製作され、日本でも放送された懐かしの名作ドラマを中心にセレクトした動画配信サービス「スーパー!ドラマ クラシック」。3月1日(水)よりついにスタートしたこの新サービスには、日本でまだオンデマンド配信されていない日本初配信作品や、ソフト化されていない作品も含まれているのだ。月額500円(税別)で気軽に楽しめる「スーパー!ドラマ クラシック」のラインナップの中から、特に注目の6作品を紹介しよう。
■『冒険野郎マクガイバー』
銃器を使わず、優れた科学知識と機転を活かして、世界中の悪と対決する主人公マクガイバーの活躍を描くアクションドラマ。マクガイバーはフェニックス財団の援助を受けて、毎回、身の周りにある品物や道具を組み合わせて、敵の罠やピンチを切り抜ける。
窮地に陥っても陽気さや冷静さを失わないマクガイバーを好演したリチャード・ディーン・アンダーソンは、本作の後、同じく長寿シリーズとなったSFドラマ『スターゲイト』でも主演を務めた。そのほか、『新スーパーマン』『デスパレートな妻たち』でのちに有名になるテリー・ハッチャーもゲスト出演。昨年秋にはリメイクドラマが米CBSでスタートしている。
【放送局】ABC(アメリカ)
【放送期間】1985年~1992年
【スタッフ】企画...リー・デヴィッド・ズロトフ(『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』)
【キャスト】リチャード・ディーン・アンダーソン、ダナ・エルカー(『特攻野郎Aチーム』)、テリー・ハッチャー ほか
■『ミステリーゾーン』
宇宙人の来訪、時間旅行、ロボット、魔法など、毎回異なる設定で不思議な出来事を描くオムニバス・シリーズ。一話完結の物語に、意外などんでん返しや心温まる結末が用意されている。モノクロの作品とはいえ今なお語り継がれる傑作で、スティーヴン・スピルバーグやロバート・ゼメキスといった有名クリエイターにも影響を与えたことで知られる。
1983年にスピルバーグの製作で映画化されたほか、TVシリーズとしても2度復活。近年では、ソーシャルメディアやリアリティ番組などの現代的な題材を用いたオムニバス・シリーズ『ブラック・ミラー』が好評を博している。
【放送局】CBS(アメリカ)
【放送期間】1959年~1964年
【スタッフ】企画...ロッド・サーリング(『猿の惑星』)
【キャスト】ロッド・サーリング、ヴォーン・テイラー(『サイコ』)、マーティン・バルサム(『十二人の怒れる男』)ほか
■『サンダーバード 完全版』
最新鋭のメカを操り、世界の事故・災害現場に急行して人命を救う私設国際救助隊の活躍を描く。トレーシー家の人々をはじめとする人形の動きが楽しく、精巧なミニチュアを用いたメカの描写は、CGが当たり前となった今の水準から見てもクオリティが高い。その手法は『キャプテン・スカーレット』『スペース1999』などの作品に引き継がれ、日本の特撮・アニメ作品にも強い影響を及ぼしている。
2004年には、CGメカと人間の俳優を用いて実写映画化されたほか、『サウスパーク』のクリエイターが手法を真似た過激な人形劇コメディ『チーム★アメリカ/ワールドポリス』も話題に。2015年より、CGアニメ+ミニチュアセットというユニークな手法を採用した新シリーズ『サンダーバード ARE GO』が放送されている。
【放送局】ATV(イギリス)
【放送期間】1965年~1966年
【スタッフ】製作総指揮...ジェリー・アンダーソン(『キャプテン・スカーレット』『スペース1999』『謎の円盤UFO』)
■『謎の円盤UFO 完全版』
1980年、地球は宇宙より飛来するUFOの脅威にさらされていた。人類は地球防衛組織シャドーを結成し、イギリスの映画会社の地下深くに秘密基地を建造。沈着冷静なストレイカー司令官のもと、迎撃機インターセプターや万能潜水艦スカイダイバーに隊員たちは搭乗し、陸・海・空・宇宙に出撃する。
『サンダーバード』など人形劇を中心に作っていたクリエイターのジェリー・アンダーソンが、初めて人間の俳優を起用。スタイリッシュながらも暗いムードの漂う未来を描いた大人向けの作品だ。なお、劇中でレイク大佐を演じるワンダ・ヴェンサムは、『SHERLOCK/シャーロック』などで人気のベネディクト・カンバーバッチの母親である。
【放送局】ATV(イギリス)
【放送期間】1970年~1971年
【スタッフ】企画...ジェリー・アンダーソン(『サンダーバード 完全版』)ほか
【キャスト】エド・ビショップ(『合衆国最後の日』)、ドロレス・マンテス、マイケル・ビリングトン(『007/私を愛したスパイ』)、ジョージ・シーウェル(『銀髪の狼』)ほか
■『プリズナーNo.6 完全版』
イギリス諜報部に辞表を叩きつけた主人公が、催眠ガスで眠らされ、目覚めた先は「村」と呼ばれる謎の場所だった。No.6と名付けられた彼は、No.2と呼ばれる村の指導者に情報提供を求められる。一見平和な村で自由を奪われたNo.6は、果たしてそこから脱出できるのか?
『秘密諜報員ジョン・ドレイク』などのスパイドラマで鳴らした俳優パトリック・マッグーハンが、企画・製作総指揮・脚本・監督・主演と5役を務めた入魂の不条理SFドラマ。謎また謎が張り巡らされた展開は、のちの『新世紀エヴァンゲリオン』や『LOST』にも通じる面白さ。2009年にはジム・カヴィーゼル、イアン・マッケラン出演でリメイクされている。
【放送局】ITV(イギリス)
【放送期間】1967年~1968年
【スタッフ】企画...パトリック・マッグーハン
【キャスト】パトリック・マッグーハン、アンジェロ・マスキャット(『ドクター・フー』)、ピーター・スワンウィック(『アフリカの女王』)、レオ・マッカーン(『青い珊瑚礁』)ほか
■『新スパイ大作戦』
秘密機関IMFのチームの活躍を描き、人気を集めた『スパイ大作戦』の続編。旧作から引き続き、ピーター・グレイヴスが演じるジム・フェルプスのもと、変装やメカの達人など、各分野のエキスパートが新たにチームを結成。実行不可能と思われる任務に挑む。
旧作で作戦の指令に用いられたテープレコーダーが、1980年代の技術を反映して小型のレーザーディスクに変わった本作では、ミッションの失敗やメンバーの殺害など、旧作よりイレギュラーな展開も描かれる。のちにトム・クルーズ主演・製作によりアクション映画へと変貌した『ミッション:インポッシブル』シリーズの布石と呼んでもいいかもしれない。
【放送局】ABC(アメリカ)
【放送期間】1988年~1990年
【スタッフ】企画...ブルース・ゲラー(『スパイ大作戦』)
【キャスト】ピーター・グレイヴス(『スパイ大作戦』)、タアオ・ペングリス、トニー・ハミルトン(『殺人容疑』)、フィル・モリス(『ヤング・スーパーマン』)ほか
ほかにも、マイケル・J・フォックス出演のコメディドラマ『ファミリータイズ』、評価の高い医療ドラマ『ベン・ケーシー』、日本でもカルト的人気を誇るイタリア発のバラエティ番組『ねむれナイト コルポ・グロッソ』といった、名作海外ドラマと"掘り出し"傑作コンテンツがいつでもどこでもスマートフォン・タブレットにて気軽に楽しめる「スーパー!ドラマ クラシック」。こうした幻の作品を再び観たい方はもちろん、観たことはないけど気になっていたという方もぜひお試しを!
<動画配信サービス「スーパー!ドラマ クラシック」>
【サービス開始】2017年3月1日(水)開始
【利用料】月額制500円(税別)
【対象端末】スマートフォン・タブレット iOS 8.0~、Android 4.1~
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Photo:『冒険野郎マクガイバー シーズン1』©MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved./『ミステリーゾーン シーズン2』©MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved./『サンダーバード 完全版』(c) ITC Entertainment Group Limited 1964/『謎の円盤UFO 完全版』(c) ITC Entertainment Group Limited 1969/『プリズナーNo.6 完全版』(c) ITC Entertainment Group Limited 1967/『新スパイ大作戦』©MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved./『ファミリータイズ シーズン3』©MMXVII CBS Broadcasting, Inc. All Rights Reserved.