ドミニク・パーセル、復活版『プリズン・ブレイク』撮影中に起きた事故を振り返る

日本でもFOXにてリアルタイム配信がスタートした『プリズン・ブレイク』シーズン5。主人公の一人、リンカーンを演じるドミニク・パーセルが英Digital Spyの取材に答え、8年ぶりに復活した本作の撮影中に起きた事故について自らの口で語った。

昨年5月の撮影中のことだった。セットの落下事故に巻き込まれたドミニクは、鼻2カ所の骨折と、頭部裂傷の重傷を負った。当時を振り返った彼は、「ショックが大きくて、怖いという思いは消えていた。刑務所の中を走っていたら、頭の上で爆発が起きたんだ。俺が感じた痛みはナイフでゆっくり腕を切るようなものではなくて、もっと強かった。どんな痛みだったかをはっきりと伝えることはとても難しい。でも、誰かの膝の上で横になって、"一体何が起きたんだ"って考えていたことは覚えているよ。ひたすら血が流れていた」と、その時の様子について語った。

頭から大量に血を流し悲惨な状況になっているドミニクの姿を見たスタントマンは、まるで幽霊を見ているような目だったという。「彼に、"どうなっているんだ"と聞いたけど、どのくらいひどいかは教えてくれなかった。ただ、"頭がパックリ割れている。2カ所から頭蓋骨が見えている"とだけ言ったんだ。それから自分の左の横顔の影を見て、"俺の顔はどうなっているんだ"と思ったよ。鼻が反対側に曲がっていたんだ」

大きなショックを受けたドミニクは死を覚悟した瞬間すらあったというが、そんな"瀕死"状態の彼を支えたのが恋人のアナリン・マコード(『新ビバリーヒルズ青春白書』)だったそうだ。「俺は助からないだろうな、と思っていたが、美しい恋人、アナが俺を支えるためにそばにいてくれたんだ。だからこそ5分後には自分の状況を理解することができた。それから立ち上がって"病院に連れて行ってくれ"と頼んだんだ」

その後ヘリコプターで病院に搬送され手術を受けたドミニク。術後の身体の状態については「ラグビーで築いたこの身体と太い首のおかげで、鉄の棒が落ちてきても俺の首は折れずに済んだ。今も残っている症状はむち打ち症だけだ。俺の頭蓋骨周りの皮膚は余分に厚くなっているみたいで、骨にヒビが入ることもなかった。手術後、医者には"死んでいてもおかしくなかった、本当に幸運だった"と言われたよ」と、鍛え抜かれた身体おかげで大事には至らずに済んだと説明。「俺は2、3日で仕事に戻る準備を始めた。2、3週間ですっかり元気になったよ。俺の回復力は驚異的だった。ウェントワース(・ミラー)は充分なほどサポートしてくれて、本当に俺の体のことを気遣ってくれた。自分は本当にラッキーな男だと思った」と、スーパーヒーローさながらの強さを誇り、相方であるウェントワースへの感謝も述べた。(海外ドラマNAVI)

Photo:ドミニク・パーセル
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