スティーヴン・キングの息子が手がけたコミックを原作に、HuluがTVパイロット制作

スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルが手掛けるコミック「ロック&キー」。このコミックを原作とするTVパイロットの制作に、米Huluがゴーサインを出したと米Deadlineが報じた。

「ロック&キー」は、父親を殺され、マサチューセッツ州ラヴクラフト島にある父方の実家に移り住んだロック家の子どもたちと、母親ニナをめぐる物語。広大な屋敷の至るところに隠されている魔法の鍵をめぐり、邪悪な怪物と彼らとの死闘が始まる。翻訳版は日本でも飛鳥新社より刊行されている。

2010年には、スティーヴン・スピルバーグ率いるドリームワークスTVと、アレックス・カーツマン、ロベルト・オーチーの製作により、米FOXがTVドラマを企画。しかし、パイロットは作られたもののシリーズ制作は見送られた。その後、2014年にはユニバーサル・ピクチャーズにおいて、3部作の映画を作るプランも発表されたが、やはり実現しなかった。

今回のTVパイロットでは、『LOST』『ベイツ・モーテル』のカールトン・キューズがショーランナーを、また、映画『ドクター・ストレンジ』のスコット・デリクソンが監督を務める。脚本に目を通したデリクソン監督は、ただちにドラマ企画への参加を決めたとのことで、シリーズ制作が決まった暁には、『ドクター・ストレンジ』の続編に関わるまで、複数エピソードを担当すると見られている。

デリクソンの名前も加わったことにより、ドラマ企画は各放送局から強い関心を集め、激しい競争の末、動画配信サービスHuluのもとに落ち着いたということだ。(海外ドラマNAVI)

Photo: ジョー・ヒルの父、スティーヴン・キング
(C)Kazumi Nakamoto/www.HollywoodNewsWire.net