空前のアメコミブームの現在、TVと映画の双方で数多くのヒーロー作品が製作されている。しかし、製作者の意図やスケジュールの都合でTVと映画の世界を融合させることは簡単ではなく、例えばDCコミックスでは米CWにてグラント・ガスティン主演のTV版『THE FLASH/フラッシュ』がヒットしているものの、映画版ではエズラー・ミラーがフラッシュを演じている。
以前、マーベル・スタジオのケヴィン・ファイギ社長はTVシリーズと映画ではタイムラインが異なるため双方のコラボは実現可能な見通しではないとコメントしていた。しかし英Digital Spyによれば、このほどio9のインタビューに応じたファイギ社長は、マーベルのTVシリーズで多くのキャラクターが活躍しているが、将来的に彼らが映画に登場することはありえないのかと尋ねられると、「絶対にないとは言えない。未来は長いからね」と、可能性を否定しなかったという。
「実際のところはなんとも言えないけど、たくさんのTVが製作されていて、私たちは多くの映画を作り続けていけることを願っている。いつか、クロスオーバーがあるかもしれない。クロスオーバーや、ある作品の再製作とかね」
最近ではマーベルTVの代表、ジェフ・ローブも映画とTVのクロスオーバーについて言及しており、「ストーリーに問題がなければ、間違いなく私たちは両方のストーリーラインを交差させる努力をするだろう」と、前向きなコメントをしていた。ローブが製作総指揮を務めたNetflixのTVシリーズ『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』では、映画『アベンジャーズ』でのニューヨーク決戦を賞賛するセリフがあり、映画版を意識していることがうかがえる。
まだまだ勢いが衰えることはなさそうなアメコミ作品に今後も注目していきたい。(海外ドラマNAVI)
Photo:『Marvel ジェシカ・ジョーンズ』
©Myles Aronowitz/Netflix