人間の俳優ではなくマペットを用いてファンタジー世界を表現し、観客を魅了した1982年の映画『ダーク・クリスタル』。その前章ドラマのシリーズ制作に、Netflixがゴーサインを出したことを、米Hollywood Reporterなど複数メディアが報じた。
オリジナルの映画は、『セサミ・ストリート』で有名なマペットの技術を開発したジム・ヘンソンと、『セサミ・ストリート』で数々のキャラクターを操演、並びに声を演じ、『スター・ウォーズ』シリーズのヨーダとしても有名なフランク・オズが監督。暗黒に包まれた世界に平和を取り戻すために立ち上がった少年の活躍と冒険を描くファミリー・ファンタジーだ。
その前章ドラマとなる『The Dark Crystal: Age of Resistance(原題)』は、オリジナル映画と同じく惑星トラを舞台に、映画で描かれた出来事から多くの年月をさかのぼる設定。スケクシス族のパワーに秘められた恐ろしい秘密を知ったゲルフリン族の3人が、反乱を起こし世界を救う旅に出る。ジム・ヘンソン・クリーチャーショップと、オリジナル映画のコンセプト・デザイナーであるブライアン・フロウドがデザインした、クリーチャーたちが登場する。
また、ジム・ヘンソン・カンパニーが製作を担い、『トランスポーター』『タイタンの戦い』のルイ・レテリエが製作総指揮・監督を担当。10話構成の予定で、英国にて今秋に撮影がスタートする予定だ。
Netflixのオリジナル・コンテンツ担当副社長シンディ・ホランドは、「本作はジム・ヘンソン・カンパニーが完成させたパペット・アートと、ルイのビジョン、力強いストーリーテリングと、最先端のデジタル映像・視覚効果が結びついた作品。独創的なキャラクターたちに命が吹き込まれるのを、世界中の家族が目にする時が待ちきれません」とコメントしている。
また、ジム・ヘンソン・カンパニーの最高経営責任者リサ・ヘンソンは、「ルイ・レテリエは『ダーク・クリスタル』の世界に情熱を傾けており、シリーズに向けての途方もなく創造的なビジョンを持っています。この宇宙全体に命を与えるアーティストや脚本家による、才気あふれるチームを率いて、制作の全工程に情熱を注いでいます。また、Netflixは、父(ジム)のオリジナルワークと、それらが影響を与えた大勢の人々に深い敬意を抱いています。『ダーク・クリスタル』の次なる章を、新たなファンと、新たな冒険を待ちわびていた長年のファンに向けて作り出すにあたり、彼らは完璧なパートナーです」と述べている。(海外ドラマNAVI)
Photo:1982年の映画『ダーク・クリスタル』
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