マシュー・マコノヒー(『ダラス・バイヤーズクラブ』『インターステラー』)主演最新作『ゴールド/金塊の行方』が本日6月1日(木)よりTOHOシネマズ シャンテほかにて全国公開となる。本作でマシューと共演している注目のラテン系俳優エドガー・ラミレスの場面写真が届いた。
なぜ170億ドルの金塊が、一晩で消えたのか――。1990年代、アメリカ・カナダをはじめとした経済に大混乱をもたらした"Bre-X事件"を元に、オスカー俳優のマシューが主演・製作を兼任し、麻薬をめぐる人間模様を描いた『トラフィック』でアカデミー賞脚色賞に輝いたスティーヴン・ギャガンがメガホンを取った本作。インドネシアの奥地で金鉱を掘り当てた男たちのクライム・サスペンスで、エドガーは、マシュー演じる主人公ケニーと手を組み、金鉱採掘をする地質学者マイケル・アコスタに扮している。
ベネズエラ生まれのエドガーは、軍人だった父親の仕事の関係で世界中を転々として育ち、ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、スペイン語に精通。母国やメキシコなどのスペイン語圏で映画やドラマに出演した後、2005年の犯罪映画『ドミノ』での、キーラ・ナイトレイ演じる実在の賞金稼ぎドミノを支えるチョコ役でハリウッドデビュー。そして2010年、TVシリーズ『カルロス』に主演。30年以上にわたりスパイ活動を行った実在の男を演じて、ゴールデン・グローブ賞やエミー賞ほか数々の賞にノミネートされ、セザール賞では有望若手男優賞を獲得した。
敏腕スパイを演じて評価された事実が示すように、エドガーの魅力の一つは、役によってまったく印象が変わること。アダム・ロドリゲス(『CSI:マイアミ』)を彷彿とさせるラテン系ハンサムだが、『タイタンの逆襲』ではギリシャ神話の神アレス、『NY心霊捜査官』では悪魔払いをする神父、『ガール・オン・ザ・トレイン』では精神科医といった風に幅広い役をこなしてきた。様々な表情を見せることで彼が演じるキャラクターが善人なのか悪人なのかがつかみにくい点も、彼自身の演技、ひいては作品にさらなる深みを与えている。エミー賞をはじめ賞レースを席巻したアンソロジーシリーズ『アメリカン・クライム・ストーリー』の新シーズンではあのファッションデザイナー、ジャンニ・ヴェルサーチを演じることが決まっており、今のうちに注目しておくべき存在だ。
本作でもエドガーはどこか謎めいた存在感を漂わせており、先が読めないストーリーをいっそう盛り上げている。インドネシアのシーンでは、ジャングルの中でも動きやすい服装から、ホテルで初めてケニーと会った時の高級スーツ姿まで様々なファッションを披露しているが、これは映画監督ジョン・ヒューストン、作家アーネスト・ヘミングウェイに影響されたスタイルだという。「ジャングルでの撮影はきつかったけど、結果的にそれが映画のスタイルを作ったと思う。この映画は荒々しくて、とても古風でもある。季節風の影響を受けたり、言葉の壁、泥だらけの環境の中でセットが流されたりもした。でもそういった逆境、金(ゴールド)を探し続けていた当時の人たちと同じような苦労を経験したことがとても役立った」とエドガーはふり返る。エドガーがマイケルとして様々な表情を見せる場面写真は当サイトのフォトギャラリーにも掲載しているのでお見逃しなく!
インドネシアの山奥で過去最大と呼ばれる巨大金脈を発見し、一攫千金の夢を成し遂げた探鉱者、ケニー・ウェルス。倒産寸前だった彼の会社はV字回復を見せ、ウォール街の巨大投資銀行から全世界の金山を牛耳ってきた黄金王までがその成功を称え、メディアは彼を一躍スターへと押し上げた。そんな中、報じられた衝撃のニュース。170億ドルの金塊が一夜にして消えた――。「何も知らない」というケニーの主張も空しく、会社の株価は大暴落。混乱の中でメディアや株主からの追究は激しさを増し、ついにFBIの捜査が始まった。騙したのは、誰だ!?
『ゴールド/金塊の行方』(提供:東北新社、配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント / STAR CHANNEL MOVIES)は6月1日(木)、TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)
Photo:エドガー・ラミレス(『ゴールド/金塊の行方』)
Photo by Lewis Jacobs