アフレコ現場もER並みに大わらわ!?本格派医療ドラマ『コード・ブラック 生と死の間で』ボイスキャスト インタビュー

患者数が応急処置室(ER)の許容量を超える緊急事態「コード・ブラック」。通常の病院なら年に数回しか起こらないこの事態が、年間300回も発生するLAにある病院のERを舞台にした医療ドラマ『コード・ブラック 生と死の間で』が現在、Dlifeで放送中。日々、命と向き合う医療の現場を圧倒的なリアリティーとスピード感で描き、先月シーズン3の制作が決まった人気シリーズだ。そんな本作で吹き替えを務める勝生真沙子(リアン・ロリッシュ役)、阪口周平(ニール・ハドソン役)、佐藤拓也(マリオ・サヴェッティ役)にインタビュー。共演シーンの多い3人は、互いのコメントに大きくうなずいたり、ツッコミを入れるなど、大盛り上がりで作品の魅力を語ってくれた。

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ERを仕切る"パパ"ことリアン・ロリシュ医師を演じる勝生は、「このドラマは医療ドラマですが、本当に医療がメインで、ほかのドラマに比べると恋愛やプライベートな要素が少ないところが特徴です。私が演じているリアンは研修医たちの主任指導医で、内面には熱いものがあるけど、決して熱血タイプではないんですよね。研修医たちに厳しくする一方で患者さんやその家族にはとても温かく接する。ドラマの中ではそれを瞬時に切り替えるので、難しい役ですね。リアンを演じているマーシャ・ゲイ・ハーデンさんはとても上手い女優さんだと思います。演技が押しつけがましくなくて、サラッとしているんだけれども、深い。私にその深さが表現できているか不安ではありますが、頑張っています」と、ほかの医療ドラマとはひと味違う特徴や、自身が演じる役について説明。

また、この作品の演出、美術のリアリティっぷりに、文字通り目を見張っているという。「実はいつも手術のシーンの傷口や臓器をじっくり見てしまうんです(笑)。本当にリアルで、"すごい! どうやって作っているんだろう"と感心しています。それから、ERでいくつもの治療が同時に進行しているところもこのドラマならではですよね。一つの治療が終わってから次の治療の場面に移るのではなく、カットが変わるたびにいろいろな治療を見せていくんです。そんなところも見どころだと思います」と続けた。

阪口は、「僕はリアンと同じくERの指導医であるニールを演じているのですが、ニールは優秀な医師で、とても中立的な物の見方をする几帳面な人物という印象です。もしも僕が彼らの働く病院に運び込まれたら、ニールかリアンに診てもらいたいですね(笑)。そして、恋愛要素が極めて少ないこのドラマで、ニールには恋愛エピソードがあるんです! 実は僕自身もニールにはないだろうと思っていたんですが(笑)、いろいろと複雑なロマンスがあるんです。楽しみにしていてください」と、気になる情報も明かしてくれた。

医療ドラマということで、次々に出てくる専門用語にはやはり苦労しているそう。「アフレコでは薬や治療の名称といった専門用語の多さにも苦労していますが、べたに"手術"が言いにくいんですよ。でも、よく出てくる(笑)。一つのセリフの中に何度も"手術"が出てくると参りますね。あと、薬の名前なんかはどんなアクセントで言えばいいか、なかなかわからないんですよ。でも、外科医の研修医ヘザー・ピンクニー役の大井麻利衣さんが薬剤師の資格を持っているので、薬に関しては彼女にいろいろ教えてもらっています。すごく助かっていますよ」と、劇中の登場人物のようにチームワークの良い現場について語った。

勝生と同じく、本作のリアリティな面を強調したのは、マリオ・サヴェッティ役の佐藤。「例えばドラマで急患が運び込まれてくるとその人は助かるだろうとなんとなく予想しますが、(本作では)その予想がいとも簡単に裏切られてしまう。変にドラマチックではなくリアルさがあるところが、ほかの医療ドラマとは違う部分ですね」と解説している。

「僕が演じるマリオは4人いる研修医の一人なんですが、4人ともすごくクセが強いんですよ。その中でもマリオは反骨精神があって上昇志向も強い。でも、まだまだ未熟なのでみんなの和を乱しがちですね(笑)。そんなマリオが医師としてだけでなく、人間としても成長していくところを見ていただけると思います。ERでは常に複数の治療が行われていると勝生さんも仰っていますが、アフレコの時に難しいのもそこなんです。いつもリアンやニールが研修医に指示を出すんですが、ERの中でいろいろな治療が行われているので、それがどの治療に対する指示なのか僕たちでも把握するのが大変で。そこをきちんと理解していないと的外れな演技になってしまうので、気を遣いますね。僕は毎回、収録が終わると病院のシフトが終わったような気持ちになります(笑)。それぐらい臨場感のあるドラマです」と、ER並みに多忙・混乱を極める現場の様子について描写した。

このインタビュー当日、都内のスタジオではシーズン最終話のアフレコ収録が行われた。医師不足の中で大勢の患者を診察する模様が見どころの本作なだけに、20人以上のキャストが自分のセリフになると4本あるマイクの前に出て演技をするのだが、カットが目まぐるしく変わり、短い会話が続く状況でも、キャストたちは自分が使うべきマイクを瞬時に判断し、前の人のセリフが終わると素早く入れ替わり滞ることなく演技。ぶつかったり、自分が使うマイクがわからなくなることもなく、ドラマの中の医師や看護師と同じように息の合った連携プレーを披露した。

■『コード・ブラック 生と死の間で』シーズン1 放送情報
Dlifeにて日本初放送中
[二]毎週土曜 23:00~
[字]毎週金曜 25:00~
(※再放送 毎週土曜 15:00~)

Photo:『コード・ブラック 生と死の間で』
勝生真沙子
阪口周平
佐藤拓也
© 2015 ABC Studios