『バトルスター・ギャラクティカ』製作者、サイロンに計画はなかったと告白

2004年から2009年にかけて米Sci-Fi(現在はSyfy)で放送され、高い評価を受けたSFドラマ『バトルスター・ギャラクティカ』。本作の熱心なファンのための"同窓会パネルトーク"が、先週に米テキサス州オースティンで開催されたATXテレビジョン・フェスティバルにて行われた。

米Los Angeles Timesが伝えたところによると、パネルトークには、企画・製作総指揮を担ったロナルド・D・ムーアや、エドワード・ジェームズ・オルモス(アダマ役)、メアリー・マクドネル(ロズリン役)をはじめとする主要キャストが集合。ムーアはこの中で、本編において毎回、冒頭に示された字幕の真意を明かしたということだ。

人類に反乱を起こしたサイロンについての説明で、「彼ら(サイロン)には計画があった」と字幕が掲げられた本作。。ところがムーアが明かしたところによると、この字幕は、同じく製作総指揮者だったデヴィッド・エイックが"カッコイイ"と思って考案したものだったとか。

「視聴者は気に入るだろうと考え、意味は後で考えるつもりだったんだ。だけど結局最後まで、サイロンの計画は何だったのか思いつかなかった。それから14年もの間、"計画って何だったんですか?"って訊かれたけれど、要するに計画は...なかったんだ」と、ムーアは告白している。

そうはいっても、シリーズ最終回の後には、サイロンの計画を題材として、序章からシーズン2の最後までの出来事を、サイロンの視点から描いた特別編『バトルスター・ギャラクティカ THE PLAN』が制作されている。また、報道に対するネットの反応も落ち着いていて、たとえ製作陣に長期的な計画がなかったとしても、21世紀を代表するSFドラマの一つ、という本作の評価は揺るがないようだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:ロナルド・D・ムーア
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