『スター・トレック:ディスカバリー』は既存の設定に忠実な内容に?

『スター・トレック』の新たなTVシリーズとして、ファンの期待を集める『スター・トレック:ディスカバリー』。その共同クリエイター/製作総指揮者のアレックス・カーツマンは、米CNETのインタビュー映像で本作の方向性について話している。

カーツマンはまず、主人公のマイケル・バーナム副長を演じるソネクア・マーティン=グリーン(『ウォーキング・デッド』)について、「強い女性にまつわる話が僕は大好き。ソネクアは本当に特別な女優で、従来のシリーズでは見たことのないようなキャラクターに趣をもたらしている」と絶賛。

さらにカーツマンは、「(バーナム副長の)物語は大変独特で、トレックの伝説における興味深い事柄を活かしている。ファンは気づくだろうし、これが議論を引き起こすだろうとも確信している」と述べている。

新たな時間軸を生み出し、従来の常識を打ち破ったリブート映画『スター・トレック』(2009年)などで、製作・脚本を担当したカーツマンは、既存のTVシリーズや映画によって打ち立てられた設定の扱いにも言及した。

「物語を書く時に正典(カノン)は尊重しなければいけない。"あれはなかったことにしよう"なんて言ったら、ファンに殺されてしまう。異なる時間軸や宇宙を理解し、"誰が"、"何を"、"どこで"、"いつ"、"なぜ"、という要素を、細部に至るまで把握しなければいけない」と話すカーツマン。脚本家スタッフの中には、"それはやってはダメ!"と釘を刺すのが役目の人もいるということだ。

既存の時間軸とルールに忠実である一方、これまでほのめかされながら、きちんと探求されてこなかった新たな領域を描くという『スター・トレック:ディスカバリー』。日本ではNetflixにおいて、9月25日(月)より本作の独占配信がスタートする。(海外ドラマNAVI)

Photo:『スター・トレック:ディスカバリー』
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