2013年に解散したロックバンド「マイ・ケミカル・ロマンス」で、ボーカルを担当したジェラルド・ウェイ。その彼が手がけたコミック「アンブレラ・アカデミー」がNetflixにおいて実写ドラマシリーズになることを、米Hollywood Reporterなどが報じた。
ジェラルドが原作を、そしてブラジルのコミック作家ガブリエル・バーが作画を担当した「アンブレラ・アカデミー」は、機能不全の家族を構成するスーパーヒーローたちが主人公。ばらばらの個性と能力から不協和音を奏でつつも、協力して父親の死の謎を解き明かす物語だ。米コミック界で権威のあるアイズナー賞を受賞し、日本では「アンブレラ・アカデミー ~組曲「黙示録」~」(小学館集英社プロダクション)として翻訳されている。
ドラマシリーズのショーランナーを務めるのは、『FARGO/ファーゴ』『プライベート・プラクティス』に携わったスティーヴ・ブラックマン。パイロットの脚本は、ジェレミー・スレイター(『エクソシスト』『Death Note/デスノート』)が担当する。原作者のウェイも、共同製作総指揮として本作に参加している。
発表に際してウェイは、「Netflixで映像化されることに胸が高鳴っています。ガブリエル・バーと一緒にコミックを作った当時のビジョンを実現するのに、これ以上の場所は考えられません。本作の世界を実写ドラマとしてみなさんに体験してもらうのが待ちきれません」と声明を出している。
また、Netflixのオリジナル番組担当バイス・プレジデントのシンディ・ホランドは、「『アンブレラ・アカデミー』に私たちが惹かれたのは、ユニークで視覚的でスタイリッシュな作品だからです。登場人物はありがちなスーパーヒーローではありません。ダークなのにユーモラス、超自然ものなのに現実に根ざしているという、グラフィック・ノベルの風変わりなトーンを大事にします。本作の忘れがたいヒーローたちを、世界中のNetflix会員に披露するのが楽しみです」と述べている。
「アンブレラ・アカデミー」ドラマシリーズは10話構成で、2018年に配信予定。(海外ドラマNAVI)
Photo:2008年、コミック「アンブレラ・アカデミー」のサイン会に臨んだジェラルド・ウェイ
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