英国の人気長寿ドラマ『ドクター・フー』で、女性として初めて主人公のドクターを演じることになったジョディ・ウィッテカー(『ブロードチャーチ ~殺意の町~』)。その初インタビューが、英BBCラジオで放送された。
配役の知らせを受けた時、別ドラマの撮影のためセットにいたジョディは、さすがに気絶はせずに平静を装うことができたが、喜びの涙を流したとのこと。「すごく感情に動かされたんです。子どもの頃から俳優志望だった私は、なにより別人に成り切りたかった。ドクターはまさに究極の成り切りでしょう。エイリアンであり、タイムロードであり、そして(今度は)女性なんですから」と、涙の理由を説明している。
また、女性が初めてドクターを演じる意味について問われたジョディは、「私たちがワクワクし、情熱的になり、尊敬の眼差しで見つめるドクター役の俳優たちは、いつも同じ(性別の)項目に該当する必要はありません。それは本当にすごいことです」と回答。「どんな旅路が待ち受けているか、分からないのが最高です。これから読む脚本はどれもが真新しくて、本当の意味で、決して経験したことがないものですから」と続けた。
一方、マスコミが報じている"ファンの反発"については、ジョディ本人はソーシャルメディアをやっていないため、実感はない様子。ただ、配役のニュースを知った女の子が喜ぶ様子は見たことがあり、強い感慨を受けたということだ。
さらにジョディは、ドクターを過去に演じた数人の俳優と話を交わし、「刺激的な旅に乗り出すのだから、大いに楽しむべきという印象を受けた」とのこと。同役の演じ方は一人ひとり異なるため、特別なアドバイスは受けなかったが、おかげで撮影初日から自由な気持ちで演技に取り組めると言っている。フレッシュなドクターを演じてくれそうだ。
なお、現在ドクターを演じるピーター・キャパルディは、今年のクリスマスに英BBCで放送される特別エピソードにて降板。ジョディの演じる女性ドクターも、同エピソードで初めて披露される。(海外ドラマNAVI)
Photo:ジョディ・ウィッテカー
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