Netflix、全米で盛り上がった皆既日食の影響で10パーセント視聴率が落ちたと発表

オリジナルシリーズやTVドラマ、映画の配信サービスを行っている米Netflix。今週、全米で皆既日食が観測できた間、10パーセントも視聴率が落ちていたことを発表。米TV Lineなどが報じている。

8月21日(月)に、アメリカを横断する形で約100年ぶりに観測された皆既日食は一生に一度とも言える天体ショーで、全米中が沸いた。西海岸はオレゴン州から、そして東海岸のサウスカロライナ州までの14州で観測され、最初に皆既日食を見られるオレゴン州では、朝10時過ぎには太陽が月に完全に隠れ真っ暗な状態になったという。

Netflixは公式Twitterに「我々はあなたのためにいつでも好きなものを見られるようにしているのに、どうしてその中の10パーセントの人は、大きなガスの塊を大きな岩が隠すのを見る方を選んだのですか?」とツイート。同日の夜には、「でも本当に、今日の日食が観測された時間、10パーセントも視聴率が落ちたのです。よくやってくれたよ、お月様ったら」と皮肉交じりにコメントしていた。約2万人もの人がこのツイートを気に入り登録し、4000人以上がリツイートをしている。

以前、同社のコンテンツ部門最高責任者であるテッド・サランドスは、番組の視聴率などを開示しないという方針であることを何度も述べている。理由として、「もし一度ある番組の視聴率を開示してしまったら、それが基準になってしまう。その番組が、ある特定の視聴者をターゲットにしているものだとしてもね」とコメントしていた。実際、今回の皆既日食フィーバーで、全米では、NASAの中継を4400万人が視聴しているという報道や、人口の半分が日食を見ようとしているという統計もあり、少なく見積もっても2000万人が日食を観測したという数字まで報じられていた。思わぬところに、視聴率を奪われてしまうライバルがいたものだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:国中で多くの人が100年ぶりのアメリカ横断型の皆既日食を楽しんだ