『600万ドルの男』『バイオニック・ジェミー』リチャード・アンダーソン、91歳で永眠

1970年代の人気ドラマ『600万ドルの男』と『地上最強の美女!バイオニック・ジェミー』で、ゴールドマン局長を演じたリチャード・アンダーソンが、8月31日(木)にビバリーヒルズの自宅で亡くなったことを、米Deadlineなど複数メディアが報じた。享年91。

リチャードは『600万ドルの男』(1974~1978年)において、主人公スティーブ・オースチン(リー・メジャース)をバックアップする秘密機関OSIの局長、オスカー・ゴールドマンを演じたことで有名。また、スピンオフ作品『バイオニック・ジェミー』(1976~1978年)にも同役で出演した。両作品の放送時期の重なる2年間にわたり、同一の役を演じたのはハリウッドでも珍しい例とされている。

1926年に米ニュージャージー州ロングブランチで生まれ、ニューヨーク市で育ったリチャードは、10歳の時にカリフォルニア州に移住。第二次世界大戦中に陸軍に従軍したのち、ハリウッドで俳優としての道を歩み始めた。映画では『禁断の惑星』や『トラ・トラ・トラ!』、日本の『野生の証明』(主演:高倉健、薬師丸ひろ子)などに出演。TVシリーズでは、『地上最強の美女たち!/チャーリーズ・エンジェル』、『ナイトライダー』、『ダイナスティー』など多数の作品にゲスト出演し、60年にわたる俳優人生で、カウボーイや無法者、警官、医者など、190近くにも及ぶ役柄を演じた。

リチャードの訃報に際し、リーは「(『600万ドルの男』での共演ののち)リチャードは誠実な親友となりました。91年に及ぶ人生の中で、スタイリッシュな装いや上品さ、冷静さ、博学さは決して衰えることはなく、娘たちやテニス、そして俳優の仕事を愛していました。数週間前に話をしたのですが、その時も親切で魅力的な人であり続けていました。あなたがいなくて寂しくなります、我が友よ」とコメント。

また、『バイオニック・ジェミー』の主演女優リンゼイ・ワグナーは、「優雅さにあふれたリチャードをどれほど敬服し、友情を育んだ幸運に感謝しているか、とても言葉に尽くせません。リチャードがいなくて本当に寂しくなります」とコメントしている。

リチャードのご冥福を心より祈りたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:リチャード・アンダーソン
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