ベネディクト・カンバーバッチ、2018年公開予定のボクシング映画に出演

『SHERLOCK/シャーロック』や『ドクター・ストレンジ』での活躍で知られる人気俳優のベネディクト・カンバーバッチが、2010年に出版された作家マイキー・ウォルシュの回顧録を基にした映画に出演することが明らかになった。米Varietyが報じている。

新作映画『Gypsy Boy(原題)』でベネディクトが演じるのは、高い戦闘能力を持つことで知られるロマ民族の最後の世代の一人で、主人公マイキーの父親フランク役。ウォルシュの一族にとってボクシングは宗教であり、マイキーが生まれた時には金のグローブがついたネックレスをつけられていたほど。「ボクサーになれ」というマイキーへの圧力が、家族を引き裂くことになる。

ベネディクトは、「僕は勇敢で胸打たれるマイキーの物語にすぐに引き込まれてしまいました。そして彼の父親フランクは、僕がこれまで演じてきたどんなキャラクターとも違います。フランクや彼の文化とは完全に異なるアイデンティティをもって苦しむ愛する息子と、一族の伝統の間に板挟みになってしまう複雑な男なのです」と、声明で述べている。プロデューサーは現在、マイキー役の若手俳優を探しているという。

『僕と世界の方程式』を手がけたモーガン・マシューズとジェームズ・グレアムが監督と脚本として本作で再タッグを組む。製作はディー・コッパン・オレアリー(『ザ・クラウン』)とケヴィン・ローダー(『ウーナ』)。

原作「Gypsy Boy」は、2010年に出版されるとSunday Timesベストセラーでトップに輝いた。2011年には続編となる「Gypsy Boy on the Run」が出版されている。製作が始まるのは来年の夏で、トロント国際映画祭に出品される予定だ。(海外ドラマNAVI)

Photo:ベネディクト・カンバーバッチ
©JMVM/FAMOUS