SF映画史上最高傑作として、今なお語り継がれる『ブレードランナー』。その続編『ブレードランナー 2049』がついに公開され、週末興行収入ランキング1位となるヒットスタートを切った。そんな日本の"ブレラン旋風"を祝うように、ドゥニ・ヴィルヌーヴ監督から日本のためだけにメッセージが到着。何とその内容は、日本を代表するお菓子、柿の種を登場させたという衝撃的な告白映像だ。
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本作で巨匠リドリー・スコットから直々にメガホンを引き継ぎ、いまやハリウッドを席巻する人気監督のヴィルヌーヴ。実は、アカデミー賞監督賞ノミネートを飾った『メッセージ』でインパクト大な巨大飛行体を登場させており、ネット上では「ばかうけに見えてしかたない」、「巨大な柿の種が出てくる映画」と"ばかうけvs柿の種"論争が巻き起こった。さらには、その盛り上がりを知った監督が「宇宙船のデザインはばかうけに影響を受けた」と驚きの冗談を発表する事態となり、日本中を騒然とさせる結果となった。
そんなばかうけに続き、本作には柿の種が登場していると重大告白。映像では「『メッセージ』に登場した宇宙船がばかうけに似ていると話題になりましたが...」という前置きも早々に「本作に新たに登場する装置はなんと柿の種です!」と、ファンを喜ばせるジョークを披露してくれたのだ。
そんなヴィルヌーヴ監督の熱いメッセージに続く映像こそ、柿の種の登場シーン。K(ライアン・ゴズリング)とデッカード(ハリソン・フォード)という新旧ブレードランナーを追い詰める最強レプリカント美女のラヴ(シルヴィア・フークス)と、"レプリカントの創造主"ウォレス(ジャレッド・レトー)が誕生したてのレプリカントを見守っている。そんな中、突如として小さな楕円形の謎の飛行体が登場するのだ。奇妙な音を出しながら観察するようにグルグルと浮遊するこれが、レプリカントにまつわる重要な物体であることは確かなのだが、日本人としてはもはや黒い柿の種にしか見えず、SF映画の傑作からは想像も出来なかった光景となっている。
先日、約半年ぶりの来日を果たしたドゥニ監督は、イベントにて「日本の文化の影響は前作でも顕著でしたが、本作でもできるだけそれを受け継いで、全編に日本の影響を受けています」と意味深なコメントを明かしていた。そんな監督の発言にネット上では「ブレードランナーにはばかうけ出るのかな」という期待がささやかれ、本作が公開されるや否や「黒い柿の種が出てきた」「ばかうけのちっさいの飛んでたよ」と、一部の観客がにわかに盛り上がっていた。そんな声に再び応えるように、映像では監督 が"ばかうけ"、"柿の種"と一生懸命に日本語で発音し、「皆様に発表できるのをとても嬉しく思います」と日本思いの良い人すぎる姿を見せてくれている。
『ブレードランナー 2049』は大ヒット上映中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブレードランナー 2049』