大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者・製作総指揮者として知られる小説家ジョージ・R・R・マーティン。その彼が手掛けた中編小説「ナイトフライヤー」をもとに、TVシリーズの制作が米Syfyにおいて決定したことを、マーティン本人がブログで伝えた。
「ナイトフライヤー(Nightflyers)」と題されたこの小説は、1980年に刊行された作品。人類の生き残りの鍵を握る謎のエイリアンの宇宙船と接触するため、最新鋭宇宙船ナイトフライヤーにクルーが乗り込んで出発する。しかし、宇宙船の人工知能と姿を見せない船長により進路が向けられた宇宙の深淵には、死の恐怖が待ち受けていた...というストーリー。1987年には『デーモン・ギャラクシー/魔女伝説』という邦題で映画化されている。
そのドラマ化にあたり、パイロット版の脚本と製作総指揮を担当するのは、ジェフ・ブーラー(『ミッドナイト・ミート・トレイン』『ゾンビ・ホスピタル』)。そして、ダニエル・セローン(『ブラックリスト』『メンタリスト』)がショーランナーを務める。
マーティンはパイロットの脚本を今年の5月に読み、「細かいところは小説から著しく変わっているが、物語の本質は同じ。脚本はそれ自体かなりよくできており、シリーズとしても良いスタートを切っている」という感想をもったという。
ドラマのシーズン1は全10話で、今日のTV視聴者が求める水準の番組を作るのに十分な予算が与えられているとか。マーティンはすでに撮影セットのデザイン画などを見せてもらったそうで、ブログ記事にも宇宙船の画像をあわせて投稿している。
さらに、本作はアイルランドで撮影され、同国の俳優が起用された『ゲーム・オブ・スローンズ』の出演者も登場する可能性があるようだ。現在は制作準備と配役の段階で、2018年7月後半に放映がスタートする見込み。また、アメリカではSyfyで放送、アメリカ国外ではNetflixで配信されるということだ。(海外ドラマNAVI)
Photo:ジョージ・R・R・マーティン
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