クレマンス・ポエジー、『ジャコメッティ 最後の肖像』で60年代のパリジェンヌファッションを披露

20世紀を代表する芸術家であり、死後約半世紀を過ぎても老若男女、多くの人を惹きつけてやまないアルベルト・ジャコメッティが最後の肖像画の創作過程を描いた『ジャコメッティ 最後の肖像』が2018年1月5日(金)より公開となる。本作でジャコメッティのミューズ的存在の女性を演じているクレマンス・ポエジー(『ゴシップガール』)の場面写真が到着した。

1982年生まれ、パリ出身のクレマンスは、俳優である父の影響を受け14歳で舞台デビューを果たす。その後、TVドラマにも出演するようになり2004年に出演した英BBCのミニシリーズ『レジェン ド・オブ・サンダー』のメアリー女王役をきっかけに『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のフラー・デラクール役に抜擢され、一躍世界中で有名に。その後も『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』や『トンネル ~国境に落ちた血』など、TV界でも精力的に活動している。

ミューズでありながらジャコメッティ(ジェフリー・ラッシュ)の愛人でもあったカロリーヌは、ロードをモデルにした肖像画の完成を目指す最中、度々アトリエに現れては創作の邪魔をする。美人で魅力的な彼女に夢中のジャコメッティはそれに怒るどころか振り回されてばかり。あの天才ジャコメッティが唯一歯が立たない相手がカロリーヌなのだ。そんなコロコロと表情を変える奔放なカロリーヌをクレマンスがチャーミングに演じている。

監督のスタンリー・トゥッチは「クレマンスはずっと見ていたいくらい魅力的で素晴らしい女優だ。彼女の顔は角度によって見え方が大きく変わるから、それが余計興味をそそるんだ。それに彼女は茶目っ気もある。まるで墓場のようにシーンとしたアトリエの雰囲気を、それとはまるっきり違うエネルギーを持っているカロリーヌに打ち砕いてほしかったんだ」とクレマンスの演技を大絶賛している。

また、ジャコメッティ作品のように色彩があまりない本作に唯一華やかな色味を添えているのがカロリーヌ。彼女のキュートな60年代パリジェンヌファッションにもぜひ注目して鑑賞して欲しい。

『ジャコメッティ 最後の肖像』は2018 年1月5日(金)よりTOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ジャコメッティ 最後の肖像』