『世にも不思議なアメージング・ストーリー』リブート版、ショーランナーが降板

巨匠スティーヴン・スピルバーグが手掛け、1980年代に放送されたオムニバスドラマ『世にも不思議なアメージング・ストーリー』。そのリブート版の製作が米Appleで進む中、ショーランナーを務めていたブライアン・フラーが降板することになった。米Hollywood Reporterなど複数メディアが報じた。

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報道によれば、降板の理由は創造性の違いとのこと。本企画が米NBCで動き出した2年前から参加していたフラーは、ダークなオムニバスドラマ『ブラック・ミラー』のような番組を作りたがっており、ファミリー向けの内容を求めたAppleと意見が分かれたのだという。ただし、降板は友好的な雰囲気で決まった模様。フラーと共に企画に参加していたハート・ハンソン(『BONES』)も降板し、後任の人物は未定となっている。

フラーは、シーズン1でショーランナーを務めた『アメリカン・ゴッズ』(米Starz)を昨年12月に降板。また2016年10月には、制作前準備中だった『スター・トレック:ディスカバリー』(米CBS All Access)のショーランナーの座を降りている。『ハンニバル』などで高い評価を受けているフラーだが、注目のドラマ(または企画)を降板するのは今回で3度目となる。

なお現在フラーは、アン・ライスの小説シリーズ「ヴァンパイア・クロニクルズ」のTVシリーズ化に向けて動いている。

オリジナル版の『世にも不思議なアメージング・ストーリー』は、1985年から2シーズンにわたって放送された作品。スピルバーグが製作総指揮者・クリエイターを務め、毎回、不思議な物語を『トワイライト・ゾーン』のように一話完結で描いた。エミー賞に12回ノミネートされ、5回の受賞を果たしている。リブート版でもスピルバーグは製作総指揮者としてクレジットされ、計10話が制作されることになっている。(海外ドラマNAVI)

Photo:ブライアン・フラー
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