米ディズニーが2019年秋に始動する映像配信サービスの概要が固まってきたようだ。米Deadlineがこれまでに得た情報を伝えている。
ディズニーの映像配 信サービスはまずアメリカ国内でスタートし、のちに国外に拡張する予定。利用料金はまだ公表されていない。
そして、ディズニーは2017年12月、20世紀FOXのエンターテイメント部門のコンテンツを買収したことから、それらのコンテンツの扱いはどうなるのかが注目されている。今回の報道によると、新サービスで見られる作品は、ディズニー・ブランドのイメージに合ったものとなり、R指定の映画は配信されないという(アメリカのR指定映画は、乱暴な言葉使い、暴力やヌード、薬物乱用の描写などを含み、17歳未満の鑑賞は保護者の同伴が必要とされる)。ディズニーが所有することになるR指定の映画は、同社が株の30%を所有する米Huluで配信されるということだ。
また、ディズニーの傘下にあるマーベルの作品は、現在見られるサービスで配信が継続する。つまり、Netflixで配信中の『デアデビル』『ジェシカ・ジョーンズ』『ディフェンダーズ』『パニッシャー』ほかは、Netflixに残ることになる。
配信タイトル数については、初年度の目標はオリジナル映画が4~5作品、ドラマシリーズが5作品。ドラマシリーズ(全10話)の制作費は2500万~3500万ドル(約27億~38億円)だが、特に野心的な作品に関しては予算枠を1億ドルまで引き上げる可能性もあるという。サービス起ち上げ時に見られるドラマシリーズとしては、『ハイスクール・ミュージカル』やアニメ『モンスターズ・インク』のTVシリーズ版、マーベルの実写作品、『スター・ウォーズ』作品が予定されている。
さらに上の報道に先んじて、ウォール街のアナリストに向けてディズニーが行ったコールでは、同社は強力な知的財産を所有することから、Netflixが行っているような、コンテンツ数を増やすための予算投入は行わないと、ボブ・アイガーCEOは述べている。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ハイスクール・ミュージカル2』のプレミア会場に現れたザック・エフロンとミッキー&ミニー
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