池田理代子が漫画とのシンクロぶりに驚嘆!ロシア歴史ドラマ『エカテリーナ』

ロシア史上最強女帝と言われるエカテリーナの波乱に満ちた生涯を、豪華絢爛なロマノフ王朝に潜む愛欲と権勢、策謀とともに描いた歴史ドラマ『エカテリーナ』が2月19日(月)よりチャンネル銀河にて日本初放送となる。それを記念し、今月15日(木)に都内のロシア大使館で試写会と記者会見が催され、漫画家の池田理代子が登壇した。

ロシア皇帝として歴代最長在位を誇り、史上最大まで領土を拡大した最強の女帝エカテリーナ2世。その一方で、多くの愛人を持ち、夫の死後に皇位に就いたため、「王冠をかぶった娼婦」「夫殺しの王位簒奪者」とも呼ばれる彼女の波乱に満ちた生涯を、豪華絢爛なロマノフ王朝に潜む愛欲と権勢、策謀とともに描いた歴史ドラマが『エカテリーナ』だ。

そんな彼女のストーリーを1987年に「女帝エカテリーナ」として描き、さらには50年ほど前から何度か同国を訪ねているという池田。本作をひとたび観始めると、最初の2話ほどで一休みするはずが「早く続きが観たい!」と思わずイッキ観してしまったそう。そして、自分の作品を読んだ人が作ったんじゃないかと考えてしまうくらい、漫画との類似性が感じられたと語った。また、前述のように評価が分かれるエカテリーナに関しては、「自分に与えられた役割(君主として領土を広げること)をしっかりと果たして、ロシア帝国を世界に冠たるものにした」と評価している。

主役のエカテリーナに抜擢されたのは、『坂の上の雲』にも出演していたマリーナ・アレクサンドロワ。撮影はモスクワやサンクトペテルブルクで行われ、美しい自然や豪華な宮殿を見事に再現。エカテリーナのドレスは、イタリアとスペインから取り寄せた最高級の生地を使い、当時の縫製技術を用いて約200着が復元された。

そのように細部までこだわって作られた本作は、ロシア1(国営放送)で通常平均視聴率の2倍の数字を獲得した上、多くの賞に輝いた。シーズン1(2014年)はアメリカ、オーストラリア、ポーランド、中国など世界20ヵ国で放送され、エカテリーナの即位から6年後を描くシーズン2(2016年)もすでに7ヵ国で放送が決まっている。

厳冬のロシア、粗末な馬車で母親とともに荒野を急ぐ女性がいた。彼女は、まだ幼さの残るフレデリーケ(のちのエカテリーナ)。プロイセン(ドイツ)の小国に育った貧しい貴族の娘だが、ロシアを支配する女帝エリザヴェータの決断により、次期王位継承者であるフョードロヴィチの后候補となったのである。夢と野望に満ちたフレデリーケは、持ち前の賢さを生かしてロシア語の勉強に励み、エリザヴェータとの謁見で良い印象を与えることに成功。しかし宮廷で待ち受けていたのは、愛のないフョードロヴィチの態度やフレデリーケとの結婚に反対する宮廷に渦巻く陰謀だった...。

『エカテリーナ』はチャンネル銀河にて2月19日(月)深夜0:00よりスタート(第1話無料放送)。毎週月曜~金曜に放送される。(海外ドラマNAVI)

Photo:
池田理代子
『エカテリーナ』
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