全米で2018年前後に始まる注目ドラマの予告編をお届けする本連載。11回目の今回は、19世紀、北西航路を発見するために出航した英国海軍の探検隊が、謎の怪物に攻撃されながらも生き残るために闘う姿を描くサスペンスに満ちた米AMCのアンソロジー・シリーズ『The Terror(原題)』をご紹介しよう。
本作は、アメリカ人SF作家ダン・シモンズの2007年に出版されたベストセラー小説「ザ・テラー 極北の恐怖」(ハヤカワ文庫)が原作。1847年に北西航路の探検へ挑む英国王立海軍遠征隊の船が、謎の捕食者によって攻撃され、乗組員がサスペンスと死闘の生存ゲームへと突入する...という展開。極寒の地で寒さと姿の見えない敵に攻撃されながらも生き残るために知恵をしぼり闘う姿を描くサスペンスに満ちたサバイバルストーリー。実在した探検家ジョン・フランクリン海軍大佐が率いた英国探検隊の実話にインスパイアされた物語だ。
製作総指揮を務めるのは、リドリー・スコット(『ブレードランナー』)、デヴィッド・ザッカー(『高い城の男』)、ガイモン・カサディ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)。
ジョン・フランクリン海軍大佐をキアラン・ハインズ(『ゲーム・オブ・スローンズ』)が、ジェームス・フィッツジェームズ海軍士官をトビアス・メンジーズ(『ゲーム・オブ・スローンズ』『アウトランダー』)がそれぞれ演じる。キャストは他に、ジャレッド・ハリス(『ザ・クラウン』)、マシュー・マクナルティ(『マスケティアーズ/三銃士』)など。
今回公開された予告編は、ジョン・フランクリン大佐が率いる2隻の英国艦が、大海原を進んでいくシーンから始まる。不穏な空気を感じつつも北西航路を発見するという大義のために航行を続けるが、やがて氷に進路を閉ざされ身動きができなくなってしまう。想像を絶する自然の厳しさの中、そこから抜け出す道を探る遠征隊。追い打ちをかけるように、迫りくる姿の見えない何かが、一人、また一人と遠征隊を襲う。見えない敵は何物なのか、果たして隊員は生き延びて帰ることができるのか...?
『ゲーム・オブ・スローンズ』でお馴染みの、キアランとトビアスが出演しており、"見えない敵"が"ホワイト・ウォーカー"を彷彿とさせる予告編に仕上がっている。
When the commander makes this face...it only means one thing: #TheTerror. Catch the premiere of the new suspense series from Ridley Scott on March 26th. pic.twitter.com/ztHLYTLx2S
— The Terror (@TheTerrorAMC) 2017年12月28日
Amazonは昨年11月、AMC Studiosとの配信契約を終結し、世界中のプライム会員に届けられる最初のAMC新タイトルが今作品となることを発表している。『The Terror』は全10話構成で3月26日(月)プレミア放送予定。